2012/10/15 (みせばや) ゆうぐれ

いろんなことが同時進行中
そういうのをずっとさぼっていたので
こぼしてしまわないように気をつける。
外に出るとものすごいゆうやけで
世界は全部あかねいろだった。
きれいすぎて気持ち悪い
しらないだれかが言った。
きれいってこわいんだな
よくそうおもう。
会いたいひとたちに会いたいって
どんどん言えなくなっている。
秋がくるとよけいにそうなって
年々もっとそうなる。



2012/10/14 (スプレーマム) 金木犀

あわただしい一日。
リハーサルでおいしいコーヒーをいただく。
自分の作った曲や
演奏に対して
ひとによっていろんなことをいう。
それでいいのだとおもう。
最後は自分の信じるやつで。
実家から防寒用具をおひっこし
ついでにあれこれもってきた
すこし時間がかかりそうだけれど
作業場をちゃんとつくろうとおもう
そしてこたつ生活をするのだ。
ひさしぶりに運転したら
寝かせておいたせいか上手になっていた。
実家に車を返してすぐ戻ってくると
あたりに金木犀のにおいが充満していた
雨がふったから
あっちとこっちのにおいもつながった。
毎年そんなことを言っている。



2012/10/13 (アカンサス) 秋の花火

朝からぱんぱんと破裂音
近くの学校の運動会なのだろう
と勝手に思い込んでいたのだけれど
夕方騒がしくなってきてやっと気づいた
今日花火大会だった!
なんでこんな大事なことをわすれていたのだろ。
花火があがりはじめたとき
家で里芋を炊いていた。
おおきな尺玉があがるたび
衝撃で家が揺れる!
もりあがってくると攻撃されているみたいで
だんだんこわくなってきたので
缶ビールをもって外に出た。
今日こそ七輪だったのでは!
というくらいよく見える
まぬけでした。
花火はどんなに進化しても
やっぱりクライマックスは火の色
空いちめんの火の色。
それが消え際にくいっとあちこちに曲がって
みんなから笑い声が漏れた。
最後にぽすんぽすんと終わりの合図
たくさん花火大会を觀てきたけれど
なんだかユーモアのある展開だった。
すごい角度で上がるのもあったり。
花火をみるたびにおもいだす
相模湖の花火大会。
おなかにずしんと響く轟音
みたこともないくらいでかい尺玉
あじわい深いアナウンス
最後のナイアガラ
すべてがとてもこのみ。
またいきたいなあ。



2012/10/12 (われもこう) 鎌倉のよる

まだ宴の余韻からからだが立ち直れない
あきらめて昼間は寝ていた。
むっくり起きだして鎌倉へ
近頃たてつづけに鎌倉で会う
宮腰理くんのライブをみに。
ほんとうにふしぎなのだ
なんとなーく鎌倉のそのへんにいる。
店内はとってももりあがった
すこしだけピアニカで参加。
あいかわらずむねをうつうただなあ
くすっとかわいらしくて。
そこにばったりとまた
違う場所の知り合いがあらわれた。
ずいぶんひさしぶりだったけれど
いまは鎌倉で働いているという
会うひとには何度でも会うのだなあ。
アンコールがはじまったところで
なごりおしいけれど時間切れ。
江ノ電の駅に滑り込んだら
ちょうど駅員さんたちが
おやすみなさい、おやすみなさい
と声を掛けあって
終電にのるひとと、駅に残るひと
わかれるところだった。
おやすみなさいかあ
なんだかわるくない。



2012/10/11 (よめな) 余韻

たのしい余韻という名の
すんごい二日酔い。
みんながたくさん片付けて行ってくれたので
たいしたことはなかったけれど
必死に起き上がりあちこち掃除。
冷蔵庫を開けると
大量のお酒と食材
手をあわせて拝む。
きのうしょんぼりしていたガーベラが
一夜越えてすっかり元気。
しかしわたしはやっぱり具合がわるい
モノレールに乗ったら完全にもういちど酔った。
それにしても昨日は
ありがたくってすてきな日だったなあ
そういえばひとりだけ
わたしが直接しらないひとがいたのだけれど
そのひとが夜もふかまったあたりでとつぜん
静岡でライブしてたよね!菊川!
といった。
したした!
最近近所に越してきたというそのひとは
あのとき静岡にいて
わたしのライブを観てくれたらしかった
そんなひとがめぐりめぐって
わたしの家にいるという不思議。
会うひとには会うのだ
ありがたや。



2012/10/10 (金木犀) おたんじょうびかい2012

やっぱりいい天気!
今年は平日なので2部制になっていた
昼間から来てくれたみなさんとは
お茶をのんだりケーキ食べたり
ケインズのマスターゲンさんは
壁の輪飾りをみて
こっちがまえかわ、こっちがえみちゃん

ずばり当てていた。
すごー!
夕方になってあわてて七輪スタート
出かけるというひとにむりやり
厚揚げとさつま揚げをくわせる。
ひとしきりやったところで
おくれてきたたろうさんが
たくさん差し入れをくれたのだけれど
てづくりのあたりめと
三岳の一升瓶に一同大盛り上がり!
ヒートアップしてのみまくる。
まえかわおかあさんの湯豆腐が
やさしくしみわたる。
たくさんのプレゼント
お花やお酒やうた
とてもうれしかった
でもそれ以上に
やっぱりこうしてみんなが
あつまってわいわいしてくれることが
ほんとうにありがたくてうれしかった。
この家でよかったなあ、とも
何度もおもった。
0時になって、この日のもうひとりの主役
りえちゃんの誕生日。
カウントダウンして、乾杯して
たのしい20代でした
というりえちゃんのスピーチに涙。
誕生日がつながってるって
なんてたのしいんだろ。
もう、書ききれないけれど
来てくれたみんなにありがとう。
そして、夜中からずっと一日中
メールや、メッセージをたくさんもらった。
多すぎてその日のうちに返せないくらい
ほんとうにありがとうございました!
どうやったらみんなにお礼ができるかな
いつももらってばかりで
ひとつひとつていねいにお返ししてゆきたい。
そういえばいちにちじゅう
お誕生日のひとを目立たせる
といってティッシュでつくった花を
あたまにでっかく載せていた。
途中からすっかりわすれていて
そのままご近所さんとおしゃべりしてしまった
きっとこの子だいじょうぶかしらと思われただろうに。



2012/10/09 (トリトマ) 瞬間

朝起きたらつめたい風がぴゅう
冬か!
昼にはすっかりあたたかかった。
夏のなまけぐせがぬけなくて
気を抜くとすぐぼんやりしてしまう。
明日の宴にむけて
どうしてもほしいものがある
しょうゆさし!
近所に工房をもつおともだちの陶芸家から
買うときめていたのだけれど
前回はなんとなく、今じゃない
となって
見送らせてもらったのだった。
大量のしょうゆさしに囲まれていたのだけれど
気になっていたのはほぼひとつ。
でも、あやちゃんぽくないのかな
とおもって迷っていた。
そうこうするうちに、手土産にもっていった
謎のおかしと、もみじ饅頭を
つくったお皿に載せて出してくれた。
湯のみも、ポットも、受け皿も
出てくるものすべて、目の前のひとがつくった
とおもうと果てしない。
アシスタントの方と3人、しゃべっていると
あやちゃんの転機の話になった。
それはわたしにもとても
とてもしっくりくる話で
あやちゃんがめらめら燃えるのを感じた。
気づくとずいぶん長い間話していて
でもそのあいだにこころが決まった
やっぱりこれにしよう。
転機のあやちゃんの今のタイミングで
わたしがこれを手にとったこと
なんだかすてきな気がする。
ペンギンみたいなしょうゆさし
全然たれなくてすごい。
家に帰って眺めていると
眺めるほど気に入ってきた。
あやちゃん、ありがとう!
これでわがやのしょうゆは安泰だ。
夜になってかざりつけのためだけに
同居人氏がやってきた。
向い合ってえんえん輪飾りをつくる
いつだったかもこういうことがあった
もくもくとやる。
誕生の瞬間には
七夕みたいなかざりをつくっていた。
きらきらの紙で。
それにしても輪飾りひとつつくるにも
性格がでるのだなあ
出来上がりが全然ちがう。



2012/10/08 (ガーベラ) 鎌倉

日中やることがなくなってしまい
あんまり秋晴れのすばらしい日なので
鎌倉までいくことにした。
なべしきを買いに。
まちの定食屋に寄ると
月末からヨーロッパに行くひとにばったり。
なんとなく、元気かなあ
とおもっていたひとだったので
うれしかった。
日本ののけぞったおしりあたりに行っている
顔の濃いひとのうわさばなしを
ああだこうだとして去る。
めあてのなべしきを買いにいったら
ちょうど店長がそとにいて
またそこでも顔の濃いひとのはなし
いいなあ、みんなに思い出されて。
終点はロンディーノと決めていた。
コーヒーを飲みながら
顔をぐいぐい押していたせいなのだろう
そしてたぶん時間帯もあって
帰りがけに
おつかれさま
と送り出してくれた。
このあいだ大慌てでコーヒーを飲み干したときは
いってらっしゃい
といってくれた。
泣ける。



2012/10/07 (サフラン) 肉

疲れていたんだかなんだか
ずいぶん前から肉が食べたくて
かたまりの牛肉。
ついにステーキ肉を買ってきて
家で焼いてたべた。
しかし二日酔いのよわった胃には
ふたきれでよかった。
とてもおいしかったけれど
おえっ。
とかなんとかやっていたら
渋谷にいるひとから電話があって
ひとが多すぎておえってなる
とタイムリーな話題。
わたしもおととい行ったら
ほんとうおえってなったよ。
だからひとのいないところを一生懸命
えらんであるいた。
と言ったら
電話の相手もすでにそうしていた。
渋谷にいつもいるひとって
こころがつよいなあ、ほんとうに。



2012/10/06 (ヤブラン) sad cafe

昨日のお酒がほんのり残っていたが
たのしみなライブ!
先週につづきまえかわさんと
神戸からうわさのkawoleさんと藤山さん。
とてもすてきな夜だった
お店にあつまったたくさんのみなさん
ほんとうにあたたかくて
囲碁将棋クラブの話を軽いきもちでしたら
平塚は囲碁の町だったという奇跡。
PAのなおくんは
一緒に演奏してくれるひと。
PAにはいろんな立場があると思うけれど
わたしはこうしてつくってくれるひとが
とてもとてもすきで
うたいながらすごくもりあがった。
それがきっとみんなにも伝わった。
kawoleさんたちの演奏を聴きながら
まえかわさんは泣いていた。
アンコールでみんなが夜明けのサンバを
店中がうたっているのをみて
こんどはわたしも涙した。
すてきな夜だったなあ
いつでもどこでも
こんな奇跡の夜にしたいとおもうのだ。



2012/10/05 (クコ) 渋谷

ひさしぶりに渋谷に行った
着いた瞬間から気が遠くなり
数々の現実逃避を経てスタジオに到着
練習はとてもたのしかったけれど
移動中はもんくをいわないように歯をくいしばり
でも渋谷にはおいしい中華料理屋がある。
ひさしぶりの面々の近況をきき
みんなのがんばりがほんとうにうれしい
みんなに出会えてよかったなあ。
紹興酒をのんで乗ってきたところで
わたしひとりタイムリミット
くやしくて藤沢でえいやーと降り
いつものバーに行ってしまった。
一杯飲んだら気がすんで
軽い気持ちで帰りにスタジオに寄ったら
そこでなぜか朝まで飲んでしまった。
しまったしまったと言っている
電車に乗って帰れた!
朝のだけど。



2012/10/04 (オニユリ) 季節

同じ日にちがう場所で
おなじように金木犀の香りを嗅いでいるのとか
ふしぎだなあ。
これが季節というものかしら。
いろんなひとが
週末の運動会の話をしていた
としをとったなあ。
わたしにとって10月はじめは
すこし特別で
つぎの歳を迎えるまでの10日間
なんとなくセンチメンタルになる期間。



2012/10/03 (ランタナ) 堂島ロール

川崎の新名物と化していた
堂島ロール
という食べ物があって
それがとてもおいしいのだけれど
このたび店がなくなった
とみんなで悲しんでいたら
縮小して移転しただけだった。
というわけで記念に食べる。
今週も食っちゃ寝。



2012/10/02 (黄花コスモス) 七輪

起きたらあちこちに蜘蛛の巣が。
しかも図体がでかいせいなのか
糸が太い気がする。
わかったわかったから、なかよくしようねえ。
嘉風バンドであそぶことになっていた
なんとなく鎌倉に集まったものの
たいしてプランがあったわけでもなく
お茶したり、散歩したり
どこかからきんもくせいの香りがしたり
山に分け入ったりカニをとったり
ぶらぶらしていた。
こんなのひさしぶりだなあ
と誰かが言った
そうか
わたしは毎日こんなことばかりしている。
結局うちで七輪をすることになった
干物を買って帰ったら
ゆめのようにうまい!
すっかり火おこしの慣れた大将が
ずっと火の番をしてくれていた。
さすがや!大将!
なんのはなしをしていたのか
出来心で人生ゲームなどしていたら
あっというまに帰る時間になってしまった。
おとなには必要ないのかも。
今日も岐阜の醤油が大活躍。
帰り道にわたるくんを無理やりひきつれ
ケインズへゴー。
ピアノもあることだし
縁ができるといいのだけれど。
田火田にえびいもがはいった!
とおしらせをくれるひとあり。
えびいもはわたしにとって
じゃがいもとおなじくらい大事な野菜なのだ
しかも季節限定。
行かなくちゃ!



2012/10/01 (金木犀) 秋

なにかから解放された気分で
じっくりと昼すぎまでねむる。
あっというまに日が傾いてしまい
チャイムが四時半に鳴って
あわてて海にゆく。
風がごうごう
空がとてもきれい。
ああ、秋なんだなあ。
家に帰って秋をあじわっていると
目の前をでっかい蜘蛛が通り過ぎた。
あんまりでっかいので
いつまでもみていた。
あれがうわさのやつか!
そして油断していたら
いつのまにか風呂場に移動していて
占領されたまま風呂をあきらめる。
なかよく一緒に暮らそうねえ。



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