2012/09/15 (千日紅) 四つ打ち

あいかわらず身動きがとれないまま
家の近所をこちょこちょこ動き回っている。
なんだかさわがしいとおもったら
世は連休らしい。
夜になると近所のバーが
みたこともないような爆音でパーティーしていて
わたしはおたがいさまだからいいけれど
近隣の方々はだいじょうぶだったのだろうか。
それはぴったり23時まで続いたので
たぶん誰もなにもいわなかった。
あんまり音がでかいので
ずっとそれを聴きながらすごした。
ソウルと四つ打ちばかりでたのしかった。
おそろしく使いづらい携帯から
おそろしく便利な携帯にかわった
不思議なものですね。
そもそもこんなに変化の激しい業界で
2年の約束なんてすることがとても不思議。
不思議といえば携帯やさんで
携帯をかえたらついでに
無線LANルーター無料でくれるし
携帯用wifiルーターも無料だから
といって持って帰らせようとする。
だってわたしにもこの先のプランがあるし
wifiルーターは持っているし
家にモデムがないからルーターじたい必要ない。
使わないからいいですと言ったけれど
結局なんだかんだといってひとつは持って帰らされた。
わたしは携帯がほしいだけなのだ
お得なのはもちろんうれしいけれど
そんなにいろいろ持たされても。
なんだか緊張した夜だった
いまごろ盛り上がっているのだろうなあ
勝手にわたしまで気を引き締めている。



2012/09/14 (サルビア) 物件

ごろごろ転がるへびのゆめをみた
といったら
へびの夢は金運が上がるといわれた。
大歓迎ですぞ。
砂だらけのふとんを干して
大量の洗濯をし
昨日指摘されたレコードプレイヤーのほこりを
すみずみまでぬぐったら
まつりのあとすらもおわった。
この数日でまた
このおうちすきだなあとなりながら
物件を探している。
住む家をかえるってことは
この先の人生を考えることにもなるのだった。
うーん。
煮詰まったので海に行った
どんどん日が短くなる
いやおうなしに秋。



2012/09/13 (萩) まつりのあと

朝起きてまたしらすを食べた。
みんなしらすがすきだなあ。
天気いいなあ、江ノ島いくか
と恒例のやつになって
うだるような暑さのなかを
缶ビール片手に散策。
海が青くて満ちていた。
あんまり天気がよすぎるので
ギブアップして近くの旅館のお風呂を借りる。
うちのお風呂とたいしてかわらず
というと言いすぎかもしれないが
みんな複雑な表情でした。
帰ってみんなでそうめんを食べて
やっぱり夏もどってきた。
おもえば昨日の午後から
ずーっとずーっと飲んでいた。
おまつりだからね。
家にひとりになると妙にさびしく
部屋中に敷いたふとんの上をごろごろころがった。
まつりのあと。



2012/09/12 (ブータンまつり) まつり2

昨日は一日がおわったと思われたそのあとに
自転車で近所に飲みに行った。
雷がごろごろ鳴って
雨がざざあと降りだし
走って飲み屋にすべりこむ不思議。
地元の先輩後輩っていうのは
どこまでいってもその関係のままなんだろうな
しみじみする時間だった。
起きて海に行ってあれこれやって
夕方からふたたびおまつり!
今日は近所のともだちと
東京と埼玉からきたひとびとをつれ
特等席でがっつり鑑賞!
もう、興奮
おまつりっていいなあ
なんどいっても足りないなあ。
東京組が泊まることは決まっていたので
龍口寺の上のほうにのぼってみたり
藤沢のバーに飲みに行ったり
人気のない海でいまさら花火をしたり
家で夜中に焼きそば食べたりなんかして
すっかり夏が戻ってきたみたいだった。
修学旅行なみに川の字になって
怖い話なんかしはじめると
やっぱりこの家いいなあ
離れたくないなあ
せつなくなったりして。



2012/09/11 (とうわた) まつり

海に行くとまた犬に好かれた
なぜだろう、百発百中。
たのしみにしていたおまつり
去年とおなじように近くで働く
陶芸家をいきなり誘ってみると
ちょうど帰るところだという!
やったーやったー
ビール片手に盛り上がる。
おまつりっていいなあ
ほんとうにいいなあ
岐阜には夜通し盆おどるおまつりがあるらしい
しかも数日間つづくらしい
いきたい!いきたいです!
ビバ!盆おどり!
ゆかたを持ってきておこうとおもったのに
すっかりわすれていた。
こもりうたを一曲つまびく
うーんあと2曲くらい。



2012/09/10 (バーベナ) もどる

もう秋だろうとおもってから
毎日昼間がとても暑い。
朝からしらすをひさしぶりに買い
ただしいあさごはんをたべたら
みんなつぎつぎと出かけていった。
やっぱりまたここに住みたいなあ。
今日は予定をたくさんあきらめた
いろいろとこなせなくて悲しい。
もう放り投げたいくらいに
携帯の代替機がつかいづらくて
10文字くらいうつのがやっと
なにをするにもうがーと叫ぶ。
携帯って、意外とつかっていたのだなあ
そんなつもりなかったのに。
やっとのおもいでパンクを直してもらった。
実家の近くには
昔からお世話になっている自転車屋さんがある。
おじさんは口がわるくて
息子さんは同級生。
それで行くたびにあれこれ
お説教されながらも
すんなりとあちこち直して
ついでに調子の悪いところなんかも直してくれて
ほとんどお金をとらない。
それと比べてはいけないけれど
今の近所の自転車屋さんにいくと
すこしさびしくなる
はい、はい、と
淡々とおわってしまうので。
またおじさんのお説教ききたい。
それでまたうるさいなーごめんなさい
となって
すかっと元気に自転車にのるのだ。



2012/09/09 (菊) 誕生日

9月9日になるとおもいだすひとがいる
もうずっとずっと昔のはなし
この日だけそのひとをおもいだし
そしてまたすぐ忘れてしまう。
いろんなことが間に合わなかったけれど
なんとか夜中にケインズに行った。
ひさしぶりのひとがたくさんで
あんまりここにもきていないのだなあ
じゃあわたしはなにをしているのだろう。
ともだちふたりをつれて帰り
そのふたりがくるとレコードプレイヤーが活躍
やっぱりいいなあ。
すっかり酔っ払っているので
明け方まで飲みながら
えんえんとくだらない話をしていた。
くだらないっていうことばはときに
牙をむくようなところがあるけれど
くだらない話っていうのはそれとは別で
ただただいいものだ。



2012/09/08 (千日紅) 携帯電話

ずっと割れたまま目をつぶっていたけれど
いよいよ電話を修理に出した。
するとひさびさに行ったせいか
もっと料金が安くなるプランというのを紹介され
この業界はどんどんそうなのだなあ
しみじみとした。
2年の約束なんてするけれども
2年後にはかなり情勢が変わっている。
電話は大きくなったり小さくなったりいそがしい。
それにしてもかわりに借りた電話が
おそろしくつかいづらい。
どうしてこんなものを売ったのだ
わたしの普段使っているのより
あとからでたやつなのに。
ちょっとした返信もめんどうなので
PCメールで打ってから転送するしまつ。
こんなに苦労するなんて
考えてもみなかった、地味なくるしみ。



2012/09/07 (ランタナ) ああだこうだ

沖縄に行っているひとから
沖縄ですー
と着信あり。
ひまなんだよ
そのひとは言った。
そんな遠くまで行って
暇なことなんてあるもんか
と一瞬おもったけれど
意外とそういうものという気もする。
神奈川と沖縄
離れていたってかわらない
ああだこうだ言いながら生きている。
夕方海に行くと
今度は毛の長い犬がうれしそうに
わたしのことをじっとみていた
至近距離で。
ひきずられていってからもずっと
こっちをみていた。
ウクレレのせいでしょうか。
今日はぎょうざをつくると決めていて
そしてなんとなく失敗する予感がしていた。
案の定しまりのない味で
うーん、ふつう。
まずくはない。
一日中楽器を抱えて
ああでもないこうでもないとやっていた。
ああだこうだ

ああでもないこうでもない

つまりおなじことなんだな。



2012/09/06 (友禅菊) つらなる

昨夜すこし遅く帰ると
お約束のようにはさみむしが来ていて
夜中にどったんばったんとやる。
お約束のような展開と
お約束のように帰り道迷子になって
なんだかものごとが繰り返すのをかんじる。
わかっていても避けて通れない
ことばっかりだなあ毎日は。
パンクした前輪に
行く先々で空気を入れながら走る
その場しのぎ具合がじぶんを表しているようで
そっとかなしくなった。
今日はかなしくてさびしい日だったのだ
そういう日もたまにはあるのだ。



2012/09/05 (ベンケイソウ) 秋

秋が来ると、だらだらできない
ということがわかってしまった。
おかげでしごとがはかどるのは良い。
七里ヶ浜のほうまで行っていた夕方も
もうごりごりしていない近場でよいのではないかと
行ってみるとせつなげなひとばかり。
富士山に向かって座禅を組んでいるひとをみて
夏の終わりをかみしめた。
難航していた曲がだいたいできて
段々のところにすわっていると
ま後ろで荒い息づかいがきこえる
びっくりして振り返ると
フレンチパグがうれしそうにしていた。
あんたなにやってんの!
と飼い主さんが慌てるくらい
わたしのほうにつっこんできていた。
犬にはわりと好かれるタイプです。



2012/09/04 (レンゲショウマ) 信念

妙に朝早く起きるはめになり
いちにちじゅう眠かった。
いろいろなやりかたで
音楽に関わっているひとがいる。
もっぱらつくる側のことばかり掘り下げるけれど
もちろん聴くひとあっての音楽だし
つくったものを聴くひとに届ける役割のひとも。
わたしのまわりにはどんどん
つくってそのまま売るひとが増えている。
そういう手段がたくさんになっているけれど
まがりなりにも会社に属して
いちばん現場に近いところでものを売っている
ひとにもまたジレンマというのか
うーんちょっとちがうかな
でも信念がある。
ことばにするとおおげさになるなあ。
くるしいというか怒りの話を聞いていたのに
なんだかたのもしいなあ
しみじみしてしまった。
そんな昨日の話をおもいだし
ぼんやり鶏肉を煮ていたら
あっというまに一日がおわってしまった。
いかんいかん。



2012/09/03 (ダリア) センチメンタル

夢のなかでおもいだしていたのだ
アイルランドで会ったボウラン奏者のことを。
涙をながしながら観たライブ
どうして思い出したかというと
昨日の結婚パーティーでケーブルを巻きながら
アイルランドでそのライブを観たあとに
ただで入れてもらったお礼にえんえん8の字巻きをして
これが出来る自分でよかったとおもったんだよ

話したからだった。
どうしているのかな
ぼんやり考えながら目をさまして
なんとなくfacebookをひらくと
そのボウラン奏者から申請が来ていた。
アイルランドのスター。
眠気がふきとぶびっくり事件だった。
いやおうなしに高まる秋の雰囲気に
センチメンタルが流れこんでくる。
そんなつもりはないのに。
今の家にいることをおさめようとして
すこしずつ物事を整理していると
それがよけいさびしさを加速。
まだもうすこしいるけれど
なんだかふしぎな気分だ。
また雨がふって
屋根がぱたりぱたりと音をたてる
とてもいい。
音楽は無限だな
ふとおもった
いつもは壁にぶつかってばっかりで
そんなふうに思うことないのだけれど。



2012/09/02 (ルリマツリ) 人生

美男美女の結婚パーティーに行った
そればっかり言ってしまうけれど
ほんとうに映えるふたりだった。
ともだちたちが新郎を拉致して
バンジージャンプで愛してるを叫ぶ
という
テレビのような企画が上映された。
それがすんごくよくて
あっさり飛んだ新郎もすごいし
その拉致はほんとうに拉致で
それをしたともだちたちの愛が胸を打った。
結婚パーティーなのだから、内輪でいいのに
だれがみてもたのしいビデオだった。
ともだちがいるってすばらしい。
いつおそうおもっているけれど
それをまたあらためておもう日だった。
それにしてもうつくしいふたりだったなあ。



2012/09/01 (ホテイアオイ) 坂の途中の

ロック酒場ボーダーラインのライブ。
すっかりおなじみになったこの場所で
ひさしぶりに坂の途中でをうたった
まさにこのあたりのうた。
いまかきたいうたの端くれが
すこし見えた気がした。
ご一緒のかたがたが意外なつながりで
飛び入りなどもあり盛り上がる。
盛り上がりついでに近所のお店の話になり
終電間際にみんなに連れられて行く
喫茶みなと
見慣れた場所の見慣れないお店
もっとゆっくりいきたかったなあ。



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