2012/05/15 (どくだみ) 感謝ということ

昼いちばんに下北沢へ
カメラを置き忘れたお店のひとは
そのときすぐに追いかけてくれたらしかった。
やっぱり若い人は足がはやいね
とそのひとはいった。
帰りがけには中にいたおかあさんも
カメラもよろこんでますね
と送り出してくれた。
なんどもありがとうと言って去る。
かつてわたしの近くにはいつも
ありがとうを上手にいうひとがいて
その影響でわたしはかなり
ありがとうを意識して言う機会が増えた。
それでもまだまだ足りないとおもうくらい
まわりには感謝すべきことがあふれている。
キムウリョンバンドのリハ
みんな勘がよくてポジティブ
いろんなリハの現場があるけれど
ここは瞬発力が求められる
というか何も求められていない
というかただたのしんでいる。
なんといっていいのか
とても独特な雰囲気の場所。
ただお互いへの感謝や尊敬にあふれていて
そのことがとてもすばらしいといつもおもう。
ひとと出会って話して
やりとりをして気持ちをみせあって
いつもそばにいたりすることは
ほんとうに稀なことで
誰とでもできるというわけではないから
だからどんなことがあったって
ただただ素直に、大切にしてゆきたい。
明日はそんなふうにうたおう。
送られてきた曲に
泣くなよ
と冗談のように書きそえてあったけれど
案の定ほんとうに泣ける曲だった。
なんといううただ。



2012/05/14 (芍薬) 幸運のような

朝から2階でぐうたらしていたら
窓の外に人影が!
なんとはしごを登ってきて
うちの屋根をなんとかしているらしかった。
びっくりした
めったに帰らないわたしがわるいのですが。
ようやっと起きだして楽器屋へ
いつものようにひょいっと直してくれて
しかもそこへいくまでの間に
とれてしまったケースの取っ手まで直してくれた。
風間さん、いつもありがとうです。
夏らしくライムグリーンの弦を張った。
途中お茶をしようとオレンジティを飲んで
夏たのしみにしていたオレンジライムティを思いだす。
あれはもう戻ってこないのだなあ。
家を二軒行き来していると
よくものがなくなる。
どっちかにあるとおもっていたら
どっちにもないのだ。
カメラがない。
いつからなかったのだろうか
しばらく持っていなかった。
遡ること数日
ふとおもいあたるところに電話をすると
あった!ありました!
いつまでもとりにこないからー
とおじさんはいった。
よかった!
両手両足にマニキュアを塗って
弦を張り替えて
譜面を書いて気合を入れた。
ここから2,3日
ちからいっぱいやろう。



2012/05/13 (さんざし) 焚き火ライブ

なんとかぎりぎり新曲ができたが
タイトルが決まらない。
昼からあわててリハをして
お寿司をたべて景気づけ。
駅からだいぶとおいというので
タクシーに乗って向かうところ
なんだかおもしろい運転手さん
外から見ても白いめがねがおしゃれだった。
なんとかついたところは
ほんとうに畑でした!
農園での焚き火ライブ
と銘打ってあったけれど
行くまではどういうところなのか
イメージができなかったのだ
すごくすてきな焚き火場が組まれていた。
木の上にはそらとぶイカダ。
1stはいつぞやの書院をおもいだす
畳張りの場所で機材をつかっての演奏。
そこから見える中庭にも火をたいてくれた。
いつもとちがって、ふたりのあいだで
曲によってうたのリードを移動するので
ふしぎなテンションでぐったり。
お客さんたちのあたたかさに支えられた。
2ndははらっぱにくんだ焚き火のまわりで
みんなは切り株にすわって観戦
わたしたちは火のよこでうたう。
これがとても気持ちよくて
火のはぜる音、だんだん暮れていく日
みどりにまかれて出す声はとてもらくだった。
曲のならびを決めずに
交互にうたっていった
序盤はゆったりした曲ばかりになったけれど
だんだん加熱していって
終わりの方には火の周りを
みんなでぐるぐるまわりながらうたった。
またもミラクルな日だった
やっぱり先輩はすごいなあ。
何度もアンコールをいただきました
最後にもえつきる炭を眺めながらうたったひりりが
いつもとちがった色に聴こえた。
帰りがけ、わたしたちのことをしらずに
ただそこに来ていたみんなが
ほんとーうにたのしかった!
とはじける笑顔でつぎつぎに言ってくれた。
すべてがおわってそらとぶイカダに乗ってみた
おおきな木の葉のざわめきが
まっくらな夜にとけこんでいて
いつまでもそこにいられそうだった。
春の夜はたまらない。
畑のみんながつぎつぎと
お先でーすといってするっと帰っていくのも
なんだかふしぎでおもしろかった。



2012/05/12 (アスチルベ) 新曲

このあふれるエネルギーを
曲作りに向けていた今日この頃
結局歌詞があしをひっぱる。
ひさしぶりに喫茶店で歌詞をかいた
このやりかたがやっぱりすきらしい。
空いているだろうとたかをくくっていた
リハスタが全然あいていなくて愕然。
ひさしぶりに板ガムを食べさせてもらったら
かってに紙がむけるようになっていて愕然。
つぎつぎとなかよしのひとがやってきて
おしゃべりしているうちに
となりのライブハウスにあそびにゆくことになった
まっすぐなうたとギター
やっぱりライブは魔法で
バンドは奇跡だなあ。
みているうちにやっぱり曲をかかなくちゃ
となり
帰ってうとうとしながら書き上げ
小声で録音して送信。
やりきった感はあります。



2012/05/11 (ペチュニア) ヒッチハイク

初めてヒッチハイクをしているひとをみた
家のすぐそばの交差点で
矢印の紙をもって立っていた。
それが自分のくるまだったなら
わたしは間違いなく乗せていた気がする
そのことがたぶんわかったのだろう
ずっとこっちをみていた。
ごめん、のせてあげられなくて。
沖縄を満喫しているらしいひとから
沖縄の人はまじでっていわない
という新情報がとどく。
まじで!



2012/05/10 (アゲラタム) 豪遊

かねてから企画されていた
ムリウイでハンバーガーを食べる会決行。
ムリウイのハンバーガーはふしぎで
食パンのようなパンに挟まっている
ごりごりの肉がおいしいし
ついているポテトもおいしい。
ただハンバーガーを食べるためにあつまる
このことの贅沢さといったらない。
うたうたいふたり、ギター弾きと、服をつくるひとひとり。
何というでもなく、話す贅沢。
あいかわらずお店のお母さんはすてきで
あれこれおもしろいひとことをこぼしていた。
途中すごい雨雲がやってきて
うわさの竜巻か!となった。
窓の中から眺めるとのんきなもの。
あとから聞いたらこのとき
横浜は浸水してたいへんだったらしい。
わたしたちはリアルタイムのアメダスを見ながら
おおーとかなんとか言っていた。
下北沢に移動して、メンバーがかわり
まずは焼き鳥、ライブを観て、焼き魚食べて
コーヒーを飲んだ。
今日はこんなに贅沢でいいのだろうか。
沖縄から着信があり
ぎぼぢわるい
全部濁音のことばをしゃべっていた。
ずいぶん飲まされているらしい。
沖縄こわい
としきりに言っていたけれど
うらやましーいなあ!
夜中に矢沢永ちゃんの動画をみた
なにもかもがすべてかっこよくて大興奮
お客さんのためだけにいるヤザワ。



2012/05/09 (シレネ) ジャスミン

あいかわらずからだ以外のなにかが
長野から帰宅途中のようで
どうもぼんやりぼんやり過ごしている。
道をあるいていると
ジャスミンの香りがどんどんして
どうしてもにんまりしてしまう。
これにこんなに興奮するのが
どうしてなのか自分でもよくわからない。
うたをかいてよかったな
すくなくともわたしはこうして
香るたびにおもいだすから
そういうひとがたくさんになったらいい。
竜巻がくるらしいというしらせ
そんなこと言われても。
と目の前のひとに言ったら
竜巻がきたら背中を見せずに
横に逃げるといいんですって
ととても建設的な意見をくれた。
聞いた感じすごく簡単そうなのだけれど
実際はそんなことないだろうなあ。



2012/05/08 (ベルフラワー) 坊っちゃん

まだまだ余韻がつづいていて
エネルギーが有り余っている。
うたって曲をつくっていたけれど
途中から胸がくるしくなってきてしまって
だれかのライブをみにいこうとおもいたつ。
twitterを開いたらちょうど
前からみたかった坊っちゃんのライブがある!
しかも横浜だ
いこういこう。
よっちには黙って行ったら
ばったり会ってすごくびっくりしていた。
ほんとうにすばらしい演奏で
わらって泣いて拳をつきあげたいきぶん。
バンドって奇跡だなあ
バンドじゃなきゃ鳴らない音。
ほんとうに観に行ってよかった
そしてメジャーデビューおめでとう!
うれしいうれしいうれしい。



2012/05/07 (ボタン) どかん

とんでもないわすれものをしてしまったが
無事みつかった。
長野から明け方に帰ってきて
疲れているはずなのに眠れない
興奮がとまらないのだった。
しかたないので起き上がり
家の中をぐるぐる歩きまわっていたけれど
どうしようもないので
髪型をかえることにした。
ひさしぶりに爆発させよう!
梶原さんはいつもとなんとなくちがっていて
あれこれと質問をたくさんされて
出来上がってみると
爆発しているけれど、いつもとニュアンスがちがう
とてもしっくりきた。
美容師さんのこういうことが
ほんとうにすごいなあとおもう。
前にかけた時とはちがう気分なこと
それがどういう感じなのか
話しながらつかみとっているみたい。
すごいことだなあ。



2012/05/06 (シラン) 長野二日目

二日目。
お世話になったお宅から、山の方へ
ぐいーんとドライブに連れて行ってもらった。
北アルプス一望!
やまびこごっこをしてダッシュで戻る
意外と時間がなかった。
佐久はOASIS346
きらきらかがやく千曲川沿いのお店。
昨日とはまた全然ちがった雰囲気だけれど
ここもアンプの音がものすごく良い。
セットリストもがらりと替え
お客さまと話すうちにさらにどんどん替わっていき
まったく別の展開を見せた。
さっきまで疲労でぼんやりしていた先輩が
ここでもやっぱり一曲目から
なみだのでそうなうたをうたっていたので
いやでも気合がはいった。
ふたりではやったことのないような
今後もやることのなさそうな曲もあった
ふしぎな高揚のなかでライブ終了。
音楽がうずまいてあふれて
もう行き場がないくらいエネルギーが溜まった。
お客様たちは今日もあたたかい
そのことにいつもどれだけ支えられているかわからない。
終わったあとおかみさんが
山菜の天麩羅や、佐久鯉の煮たやつ
長野のごはんをふるまってくれた。
なにもかも山の味で、おいしかった。
帰りも行きと違うルートに挑戦
結果、青看板だけで家まで帰れた。
いつのまにか看板慣れしてきて
見逃さなくなってゆくのだった。
たくさんありすぎて書ききれないけれど
景色やおもいでやことばたちはわたしの中に
だいじにおさめておこう。
それにてしても道中いちども
給油しないで帰ってこられた
プリウスおそるべし!



2012/05/05 (サンタンカ) 長野一日目

快晴!
長野に向け出発
最近のテーマである、便利器具からの脱却
ということで
ナビと地図は禁止になった。
ひとは青看板でどこまで行けるのか。
山をいくつかこえてゆくと
季節がひとつもどったみたいで
桜や、梅すらも咲いていた。
あまりに天気が良いので
途中で高速を降りちゃったりなんかして
アイスやら蕎麦やら満喫。
でもちゃんと、迷わず着いた!
やればできるものです
わたしは乗っていただけだけれど。
はじめての場所、レッドロック
バーなのに、機材が大充実
とてもかっこいい音が鳴る。
うれしいことに満員のお客さま
ビールケースに座らされるひとまであらわれ
熱気がものすごい。
先輩は一曲目から
すんごいうたをうたっていた。
わたしは途中参加だったから
あのうたにこたえるうたを
いやもっと焚きつけるうたを
入るからにはうたわなくちゃととても燃えた。
大盛上がりの店内
ヨーデル大合唱をしたり
ぐるぐるとおどったり
みんなみんな笑顔だった。
遠く神奈川から来て下さったみなさまも
長野でたのしみにして下さっていたみなさまも
ほんとうにありがとう!
終わってからマスターと話していたら
どうやら新しいお店らしい
長野に来たら必ず寄ろう
なんだかとてもすきです、レッドロック。
そしてやっぱり遠征は奇跡が起きるなあ。



2012/05/04 (いちご) 大雨

朝から出かけて家に舞い戻り
あわてて荷造りをする。
急に決まったのだけれど
明日から嘉風先輩と長野にゆくのです。
なんとなく迷っていたのだけれど
せっかく予定がぽっかり空いているのだし
行けるときに行っておこうということになった。
その前に江ノ島でも一本あるらしい
自転車で到着すると、ものすごい人!
表参道にひとがあふれかえっていた。
しかも急激に雲行きがあやしい
階段をのぼりはじめるころには雨がふりだし
着いてみるとうたごえが聴こえるのだけど
もうかわいそうなくらいに雨。
ステージの前に置かれた椅子に
おなじみのファンのみなさまだけが
傘をぐっと持って座っていらした。
泣ける。
演奏するうちに雨はどんどんひどくなり
もはやおもしろいくらいに雨。
展望台のために並んでいるひとたちも
なんだかへんなテンションでもりあがっている。
遠くから眺めていたのに呼ばれてしまい
いや呼んでくれていいのですが
ステージにたどりつくまでにびしょぬれになった。
たいばんの金ちゃんも、ステージの熱い様子をみて
おれもたたくよ!と参加。
涙。
なんだか光景のひとつひとつが目にやきついて
わすれられないライブになった
すんごく短かったけれど。
なんと演奏が終わると
雨はぱったりとやんだ。
機材はびしょぬれでバチバチ
夏のような日差しはどこへやら
ぶるぶるふるえるくらい寒くなった。
ファンのみなさまはほんとうに偉かった
最後までうごかずに見守ってくれていた。
大きななにかがやってきて去っていった
すごい日だった。



2012/05/03 (インパチェンス) リハつづき

今日はあたらしいリハ。
うたごえに衝撃を受けたのはいつだったか
いつのまにか一緒にやることに
ありがたいなあ、人生。
なんだかコーラスをたくさん
足したくなる声のようで
あちこちアイディアが浮かぶ。
それにしてもかぜひいた。
景気づけにもつやで一杯ひっかけた
今日も満員、すばらしいことです。
ぼんやりと実家に帰ってみると
どんちゃん騒ぎでついていけなかった。
率直にものを言い合えるようになったのは
きっといいことなのではないかしら。



2012/05/02 (ブルースター) 集中リハ

再来週のワンマンに向け
佐藤嘉風リハーサル開始。
3月ワンマン以来の音合わせ
その間にいちど花見大会をはさんだので
精神的にもなんだかとてもたのもしい。
リハーサルがたのしいことって
基本的でほんとうにすばらしい。
曲の理解があるみんななので
あれこれためすこともできる。
終わったあとにもああだこうだ
ごはんを食べながら話すことも
全部バンドの音になる気がする。
楽曲や、よしのりくん自身へのみんなの愛情が
演奏にのってお客さんのところへとどく
きっとすてきなライブになるとおもいます。
おたのしみに!
それにしても都立大にリハをしに行くと
かならずといっていいほど雨。
しかもどしゃぶりなのだった。
雨を目の敵にするつもりはないのだけど
雨だとあきらめてしまうことは
けっこうたくさんあるとおもうのだ。
今日はなんというか
知らないからできることがある
ということを再確認した日でもあった
そのことをわすれずに生きてゆきたい。



2012/05/01 (すずらん) ウェブ

このところ毎日興奮ぎみで
めまぐるしくいろんなことをおもう
そのせいなのか
ひとつき前のことがとおいむかしのよう。
長年つきあっているこのウェブサイト
いいかげんもっと便利にしたい
世の中にはかんたんべんりなシステムたくさん。
ひまな5月序盤に全部のりかえる
つもりが
データが膨大でなにから手をつけてよいのやら。
でもやるんだぞー。
帰り道、オオデマリが満開
わっさわっさと咲いている。
この時期に咲く花はなんだか
わさわさするのが多いなあ
気がついたら藤も咲いている
いつもそう
桜に気を取られているうちに藤が
ひっそりと見頃をむかえるのであります。



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