2010/12/31 (ひのき) 2010年総括

大晦日はお店ではたらく
この数年はずっとそうしてきた。
このお店で大晦日をむかえるのは
たぶん最後になるはずなので
すこしだけとくべつなかんじがした。
顔を見せてくれるお客さんに
よいお年をのごあいさつをしながら
あっちこっちみがきまくる。
ともだちも顔をだしてくれて
ありがたいありがたいことです。
家では弟が帰ってきていて
みんなすっかりできあがっている。
これも毎年のことなのだけど
今日はどうも風邪がぶりかえしてきていて
猛チャージならず。
紅白を観ていたらようやく
大晦日な気分がもりあがってきた。
ようやく一年をまとめる気になった
今年はなんだかいつになく特別で
ぐるりと身の回りのことがおおきくうごいた。
気持ちもおおきくうごいた。
夏あたりからはくるったように酒を飲み
というとおおげさなのだけど
あちこち行ってはひとに会って話して
もうあっというまに朝になって
そんなことを毎日くりかえして
いるうちに気持ちがきまって
アイルランド行きの決心がついた。
ひとりでやるライブがうまくいかなくて
もうやりたくないとまでおもっていたときに
そこから引き上げてくれたひとたちがいた。
そしてまたおおきなことに
すばらしいライブをたくさん観ることができた。
こんなにひとのライブをみて興奮したのは
ぐるぐると胸をあつくしたことは
今までにないことだった。
つよいきもちをたくさん目の前でみて
ふるえる空気をいっぱいにうけとめた。
年が明けたらやることがたくさん
全部だしきって出かけて
もっとつよくなって帰ってくるのだ。
まけないよ。



2010/12/30 (やぶこうじ) 忘年セッション会

目を覚ますなりまたしゃべりだす
ふたりで昨日の夕方に集合してから
ずっとしゃべりっぱなしだ
と19時頃に気づく。
その後終電にのるまで
おしゃべりはまだまだつづくのです。
どうしてもおおきなお風呂にはいりたくて
湯の市デビュー!
いつ何時もお風呂はいいなあ。
ビールをのんでカレーをたべて
渋谷の忘年セッション会に合流。
終電で向かったらすっかりおそくなって
きっと名演をたくさんみのがした。
それでもここでも、夜中なのに
たくさんともだちが元気でいて
まだまだセッションはつづいた。
おもいのほかたくさんのうたをうたって
もんごりラーメンは今日もやさしく
明け方まで盛り上がりつづいて
みんなほんとうに元気でうれしいなあ!
げんきげんきといってしまう年末。
いよいよ大晦日になったぞ
と始発の次の電車を待っているホームで
おともだちに遭遇!
朝5時、やっぱりみんな元気なのです。



2010/12/29 (オドントグロッサム) 大忘年会

わたしはそこへなにかをおいてきた
たいせつななにかを。
きっとこれでいいのだ。
今日はケインズの忘年会
今年はいったいどれだけここで朝を
迎えてしまったのでしょう。
ビニールシートを敷いて鍋大会
とちゅうからカウンターの内側におじゃまして
即席ママになりすます。
カウンターのなかから見るみんなは
いつもとすこしちがって
ここからの景色は特別だなあ。
しかもみんな話しかけてくれる。
春菊にたたかいをいどんだけれど
もう全然勝ち目がなかった。
ひとくち食べるたびに1時間げんなり。
まだまだだったなあ。
みんなでマイクをまわして抱負をかたり
おこったりわらったりして
あたりまえのように朝までみんな元気。
片瀬に帰ってふとんに入り
眠る直前までしゃべりつづけていた。
年末パワーおそるべし!



2010/12/28 (くわい) 平熱

手足はあたたかいのに
平熱はひくい。
ちょっと微熱がでると
あたまがぐるんぐるん。
それはさておきようやく
毎年恒例のはんこを彫って
去年よりは優秀なすべりだし
年内にだすぞ!年賀状。
良い悪いはおいておいて
とにかく態度がはっきりしていること
それがだいじなのだとおもう。
今日会ったひとは
神戸でアイリッシュばかりのイベントにであい
それ以来アイリッシュが気になっている
といっていた。
これからこのあたりでも
そういうのを盛り上げてゆこうと約束。
偶然てすばらしい。



2010/12/27 (パンジー) 腫れ

ふみきりのそばで
目をさますとのどがはれている。
かぜひいた!
あんまり息苦しいので
かぷかぷしながら一日をすごす。
まばらの定期リハーサル
ゆっくり練をあみだす。
たのしみなライブがきまった
1月は総力をあげてうたいます。
鍋にはいったまいたけがあまりにもうまい
ついひらひらと食す。
ビバ!まいたけ!



2010/12/26 (カレープラント) 民謡酒場

桂ママの民謡酒場
沖縄民謡ゆかりのひとびとがあつまり
いつもとちがったおもむきの店内。
音楽がからだからにじみでている
しみこんでいるのをみると
もうそれだけで胸いっぱい。
きょろきょろ考えあぐねているうちに
すっかり泡盛にやられた。
なんだか今日はいろんなものをみた
ひとびとのいろんなもの。
とおくへいきたいなあ。



2010/12/25 (ひいらぎの実) ゆめ

背中がばきばきなのだけど
理由がさっぱりわからない。
朝ゆめをみていて
それがあんまりみていたくないゆめで
途中はたと我に返り
こんなゆめみていてもしょうがないから
もうおきちゃお
とおもったら
ほんとうに目が覚めた。
コントロール!



2010/12/24 (クリスマスローズ) ことば

ひさしぶりのオフに浮かれすぎ
朝までみっちり飲んで
気づいたら午後まで寝ていた。
せっかくの休日にこのままではおわれない
せっせと年末らしいうごきをして
遅くなってからのみにでかける。
メリークリスマスといって乾杯
手作りのクリスマスケーキをいただき
クリスマスソングを聴いた。
こんなにクリスマスっぽいこと
したのひさしぶりかもしれない。
昨日のあけがた話していて
ずっとつづいてゆくひととの関係は
じつはどんどんあたらしくなっている
ただ続いているんじゃなくて
おたがいがかわってゆくたびに関係を
あたらしく作りなおせるひととは続いていく
というようなことをそのひとはいった。
それはわたしが最近考えていて
でもぼんやりかたちをむすばずにいたこと
それをはっきりとことばにしてくれたから
すっきりと意識がまとまった。
ちょうど今日はそれを実感できたような
あたらしい空気がここにあった。
たぶんあった。



2010/12/23 (サイネリア) 冷静と

夕方から鎌倉へゴー
普段やる側のライブをそとからみるのは
じつはすごくおもしろい。
とびいりですこしうたわせてもらって
今日も年末のごあいさつをする。
年賀状をかかないと!
とちゅうでじぶんがあした休みと気づき
がぜん気分がもりあがる。
定休日を返上のいつものお店へゆくと
いつものひとびとが次々とやってきて
たくさんしゃべった。
すこし前まで話すことばをなくしていて
ぼんやりとひとのはなしを聞いてばかりいた
けれど
この数日はとくにたくさんひとに会って
また話すきもちがもどってきたような気がする。
ちくりと刺すものもここちよい。
じぶんのなかにつねに横たわっている
冷静なきもちを
またべつの冷静さが眺めている。
だれかが生んだ痛みを
みんなが分配してひきうけている
そんなふうに考えたことがなかったけれど
たしかにそうなのかも。



2010/12/22 (ゆずの実) 高校生

ひさしぶりのあつまり
高校時代の部活のともだちと会う。
連絡のつく7人のうち
じつに6人があつまって
結局あさまでかかってしゃべるしゃべる。
あのころ朝から晩までいっしょにいた
目の前のひとたちが
いつのまにか全然ちがう人生をあゆんでいて
そのきっかけはあちこちにちらばっていた。
それをひろっては決断をして
みんなここにこうしている。
そんなことを考えながらしていた話が
思い出話ではほとんどなくて
今のみんなのことだったのが
なんだかとてもうれしい。
あたらしくなっていくわたしたちを
お互いにゆるやかに見つめてゆきたい。
朝方かえりみちがまだすっかり夜で
今日は冬至だったのだ。
満月がろうろうとあかるくたのもしい明けがた。



2010/12/21 (プロテア) 遠征

知っているひとに会いたくてたまらない。
せっかく新宿にいったので
ひさしぶりのとんかつやさんに寄る。
マスターは今日も元気
おいしい筑前煮を分けてくれて
みんなで三億円のはなしをする。
ぐいーっと湘南新宿ラインで南下
やっぱりおちつくところで飲めるしあわせ。
帰りがけに雨が本格化して
駅までの道をぽたぽたと歩いていたら
ヘイ!ヘイ!
と呼ぶ声がする。
ふとみるとオレンジのダウンをきた
みなれたひとが立っていて
傘は、ないの。もってけ
と有無を言わさず傘をくれた。
そのひとのそういうやりかたが
ほんとうにいかにもそのひとらしく
ふふ、とひとりわらいながら
だまってありがたくお借りした。
じっさい最寄りの駅についたら
ぐっと冷え込んで雨もつよくて
ほんとうにたすかった。



2010/12/20 (カトレア) じゃがいも

大学時代の先輩が
わたしがアイルランドに行くという話をうけ
前に行ったから楽器とか
本とかもっていきなよ

いろいろ手渡してくれた。
ボウランとティンホイッスル
シャロンシャノンのライブアルバム
そしてものすごく読みたい本5冊。
ありがたくておがむ。
せっかくなのでアイリッシュパブでのむ
マッシュポテトにフィッシュ&チップス
わたしはどうしてこんなにも
じゃがいもがすきなのだろう
ぼうぜん。
それにしてもシャロンシャノンのアルバムが
なんだかもうすごいすごい。
アイリッシュナイトにむけ気合いたかまる。



2010/12/19 (クッションブッシュ) おおふな

明け方のねむりが浅いころは
いろんな音が耳にはいってくる。
大船のバーへ
ともだちのライブをみにでかける。
ぎゅうぎゅうの店内で
シンバルの横にすわって観戦。
ていねいに浮かべられることばたち
とてもすばらしいことだなあ。
終わったあと飲むうちに電車がなくなって
みんなでやきとりやになだれこむ。
そこにいたひとたちみんなが
だれかしらともだちのともだちで
ここもそういう土地柄なのだなあ。
まさかの大船で、朝がきた。



2010/12/18 (セージ) ああよかったな

結婚のおいわいの場でうたうのは
とくべつなのでとてもすき。
こういうときのために音楽はある
それがたいせつな音楽の一面だ、とおもう。
今日は新婦が一生懸命練習した
ピアノの弾き語りがすごかった。
ふだん演奏なんて無縁のおんなのこが
全然ひけないところからはじめて
あれだけの人前で、ドレスを着て
もちろん一回勝負で
たいせつなひとのためにうたううたは
これ以上ないくらいこころがこもっていて
最初の一音でなみだがじわり。
途中つっかえながら、くやしそうにしていた
けれど
最後まで弾きうたいきったすがたは
とてもとてもすばらしかった。
それをみまもる新郎の表情が
もうたまらなかった。
振動ってすごい、やっぱり。



2010/12/17 (フリージア) 千客万来

今日は銀行に行って盛大にお金をおろし
その足でパスポートをとりにいく
はずが
初めて財布をわすれてでかけたサザエさん。
どちらも身分証明が必要で
なんにもできませんでした。
しかも家に帰って探したら
洋服ダンスのなかにしまわれていた。
なぜかしら
お酒はのんでおりません。
気を取り直して写真やさんにいくと
すっかり問題児化しているわたしをみて
おじさんはにやりとわらった。
今回だめだったら修理にだします
言い訳をしてフィルムをあずける。
こんどはうつっていますように。
先週、中学の同級生が数年ぶりに店に来て
ちかくではたらいているという。
今日またやってきてくれて
うれしくてわいわいしゃべっていると
たまたま別の同級生がとおりかかり
そちらはじつに十数年ぶり
さらにもりあがる。
ふたりともこどもがいる。
人生ってすごいなあ。
また別の共通の同級生が
夜になってたまたまやってきた。
今日はなんという日なのだ
こんなになつかしいひとばかり来て。
しわすだなあ。
みんながわたしのことをふと
おもいだしてくれるならとてもうれしい。



2010/12/16 (ハンノキ) わるぐち

昨日のつかれをひきずって
なかなかふとんからでられない。
わたしのわるぐちを聞きつけたかのように
急にさむくなった!
ふゆだぞ。
ふゆになるといつも
たくさん聴く曲があって
もう何百回も聴いているのに
今日になって急にいままで
聴こえなかったコーラスパートがうかんできた。
びっくり。
とてもうすく鳴っていた。
師走はおでかけばっかり
ありがたいことですが
ひさしぶりに夜、家にいると
それはそれでありがたい。



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