2009/11/30(野牡丹) 耳年寄

そういうのをなんというのか
じっさいはよく知らないのだけれど
とにかく毎日ぶん花の名前を
調べては書くをつづけていると
名前だけはよく知っている。
でもどういう花なのかを知らない
もののほうが圧倒的に多くて
ときどき花屋に行くと
ならんでいる花の名前ぜんぶに
聞き覚えがあって、見覚えがない。
わびすけって、これかあ
ひゃくにちそうって、これかあ
意外とたのしいです。



2009/11/29(冬珊瑚) 就職

そういえば昨日はあわただしくて
明け方にイベントを終えて帰宅
ちょっとだけ寝て曲を覚え
午後中来るひとびとを迎えてリハーサルをし
そのあと急遽別のリハーサルに参加
フィドルもあってたのしい。
じゃばらで活躍したいけれど
あまりに不自由。
めらめらと練習をする。
ああ、アコーディオンがほしい!
弟の転職が決まり
報告しにうちに帰って来た。
先々週に叔父とともにやってきた際
あまりの二日酔いでのめなかった弟と
弟とのみたかったのにのめなかった母は
そのうさをはらすかのような勢いでのんでいた。
わたしもすこし遅れて参戦
ワインがどんどん空になる。
からだがアルコールにひたっているのがわかる。



2009/11/28(キルタンサス) かまくら日和

鎌倉駅に着くと
びっくりするくらいの人ごみ。
紅葉まっさかりの時期と好天で
たいへんな人気の鎌倉駅前。
今日は予定の間に余裕があったので
まちがいなくおいしいごはんを食べて
移動してまちがいなくおいしいコーヒーを飲む。
どちらのお店もすこし疲れていた。
今日はほんとうにかまくらびより。
家に帰ると
デンマークカクタスの花が満開。
うちにやってきた数日前には
ぜんぶつぼみだったのに。



2009/11/27(にわとこ) 深夜

あまりにもひさしぶりの深夜イベント。
わかものたちにも意外と
演奏をたのしんでもらえたようなので
ほっとひと安心。
大音量のクラブは苦手なのだけど
ときどき息抜きをしながら
がっつりと音楽に耳をかたむけたら
初めてたのしいとおもえた。
場の流れに逆らわないことは
意外とだいじなのだなあ。



2009/11/26(しゃこばさぼてん) マジック

油性のペンのことをなにげなく
マジック
と呼んでしまうのだけど
たしかあれは
魔法のようにかけるペン
ということでひとつのメーカーのペンの名前
だったような気がする。
とにかく例によって
文房具売り場をうろうろしていたら
マジックの会社の新作が。
そのペンのPOPにふと目がいって
よくよく見てみたら、お世話になった
デザイナーの方がかかわっている商品で
ふたりの写真と作品が載っていた。
けっこうびっくりしたので
あわわわ
と言ってしまった。
ほんとうにあわわって言うのだなあ、ときには。



2009/11/25(パンパスグラス) ふりかえる

半月のぶらさがる夜。
駅前を自転車で走っていたら
すこし先に短いスカートで
ピンヒールのサンダルをはいたひとがいて
寒いのに気合い入れてえらいなあ
しかも足がきれい。
という流れで顔をみたら
なんとおじさんでした。
わおー。
おもわずわおーと言いながら走り去る。
そういえばたじろっくの日に
まばらをつがるで知って来てくれたひとがいた。
そのひとはわたしの手をとって
大学時代に野毛山に住んでてね
あのへんはわたしの青春だったの
おもいだしてうれしかったー
と言った。
あのときは来てくれたことがうれしくて
ぼんやりしていたのだけど
それはまさにわたしが音楽でしたいこと。
はじめてそれが叶ったのを目の前で見たのだった。
あの日をふりかえってそれに気がついて
胸がどきどき。
ああ
そうだ
こういうことなんだなあ。



2009/11/24(ハナサフラン) 酉の市

みなとみらい地区には
人力車のようなシステムで走っている
屋根つき三輪車
というのがある。
がんがん車道を走っているのだけど
交差点で信号待ちをしていたら
その三輪車が反対の車線で
空車でのろのろと通過していて
そこからするりと
お客さんの防寒用毛布が落ちた。
落ちた瞬間を見てしまったので
とりあえずひろいにいって
ちかくに仲間がいるだろうから渡そう
と毛布を手にうろうろ探してみる。
なにごともそうだけれど
いざ探しはじめるとみつからない。
しばらく先へ歩いて行くと
三台まとめてとまっていて
なんと落としたご本人の車でした。
無事毛布を返すことができたのだけど
後から考えてみたら、きっと
あんなのをどこかで落として
手元に返ってくるなんておもわなかっただろうなあ。
夜は毎年恒例酉の市。
昼に行ったうどんやさんが
今年はあんまり人出がないみたい
と行っていたけれど
結局はおおにぎわい。
たいへんなひとごみのなか
ぽんぽんと腕をたたかれ
そちらをみると川崎の職場の掃除のおばさんが!
しかめつらで人ごみに流されていってしまった。
こんな人ごみでもちゃんと
会うひとには会うものなのです。



2009/11/23(ペリストロフェ) 港南台

何度もおじゃましている港南台の邸宅を
またも非常識な時間に訪問。
たいへんお世話になっています。
しっとりと打ち上げる。
安全地帯のレーザーディスクを観ていたら
わたしとおなじマイクだったし
井上陽水のレーザーディスクを観ても
わたしとおなじマイクだった。
うれしい。
昔のライブの映像や写真は
ぜったいにマイクをチェック。
いまよりずっとかわいらしいものが多い。
ひとのおうちなのにお布団をひいて
昼まで居間を占領したうえ
豪華な朝食をごちそうになる。
昼に。
しかも家の方まで送っていただく。
どれだけお世話になっているのでしょう。
足をむけては寝られません。



2009/11/22(つるうめもどき) ミーティング

たじろっくミーティング!
あめがふらなかった。
ここでやるとスピーカーのおかげなのか
ミキサーのおかげなのか
マイクの性質がすごくよくわかる。
たいへん参考になります。
まばらはようやく
たのしくて自然なわたしたちの音楽
のはしっこをつかんだ。
こういうふうにのばしていきたい。
見慣れたみんなもとてもよかった。
じぶんたちがすばらしいとおもうもの
ほかのひとにたくさん伝えていけるように
努力をおこたってはいけないなあ。
じぶんたちだけでおわってはもったいない。



2009/11/21(ハナキリン) ピリオド

お店にたつ時間が長かった今週が
ようやくおわる。
おわるところでまた長い。
肩と腰がばきばきになっていて
マッサージを習っているともだちの顔がよぎる。
立ち仕事は意外と体力をつかう
というのが
このあいだ5キロ弱走って証明されたので
それからはかえって疲れるようになってしまった。
気のもちよう。



2009/11/20(ウィンターコスモス) 鍋

食の方向からも冬来る。
ということで鍋パーティ。
最近ぜいたくにとんこつ鍋ばかりだったので
ふつうの鍋がまた新鮮でおいしい。
おともだちの住む家は
きれいですごく豪華だった。
しかも自転車で行ける。
明け方になって帰るのに
ほんとうは家のすぐ近くだったのだろうけど
道がよくわからなくて
大通りへと遠まわり。
方向音痴の身の丈にあった走り。



2009/11/19(山らっきょう) 冬は

窓の向きの関係で
冬が来ると部屋中に
サンキャッチャーのひかりがちらばる。
夏のあいだはどんなに晴れていても
角度がちがってひからない。
そういう意味では今日
やっと冬が来た。



2009/11/18(錦木) 冬

いつかはやろう
とずっとおもっている曲があって
だけどそのうたをわたしは
すきだとおもっているそのままに
うたえるのかどうかわからない。
言うのがこわいことばが出てくるから
よけいなものをくっつけてしまいそうで
ただそっとやれるだろうか
それで先延ばしにしている。
でもこういう天気になると必ず
あたまに鳴りつづける曲。
しんしんしん。



2009/11/17(コリウス) 穴

まばら練習。
つかみかけていたじぶんのバランスを
目の前のひとの音によろけているうちに
あっというまにわすれている。
修行なのです。
おやゆびはいいなあ。
あたらしいウクレレがどうも安定しなくて
ついにお店に相談にゆくと
ちょちょいと5分で直してくれた。
しかも原因の大部分は
わたしの弦の張り方。
もうマスターしたとおもったのに!
なんだかはずかしくて
穴があったらはいりたいとはこのことだ。
しかも弦を張り替えてもらったら
音がぜんぜんちがう。
風間さんはあいかわらずの笑顔
こちらはとぼとぼと帰る。
とちゅうで旅帰りのひとと合流
ひさしぶりに酒をのむ。
ひとはかわればかわるものだなあ。
もちろんもとから
中身にそなわっていたのだろうけど。



2009/11/16(プルメリア) おにく

そういえば普段から
そのへんを走るタクシーのなかに
おにく
と呼んでいるのがある。
タクシーの屋根のひかるやつが
おにくの切り身みたいに見える。
わかるひとはいるかなあ。
それをみつけるといつも
あ!おにく!
と言うことになっている。
昨日茅ヶ崎駅のタクシー乗り場で
おにくを大量に発見。
いつもはたくさんのなかに1台程度なのに
そこでは行列をつくっていた。
興奮しておにくおにくと連呼していたら
乗っているタクシーの運転手さんも
えっどれがおにくですか
と会話に参戦。
そのあとはなんだかんだと
たのしくお話をする方だったので
車内もりあがる。
夜中なんて目みえてないですよ
だから飛び出したりしたらよけられないですよ
みんなタクシーだとおもって
ぼくらの前では無茶しますけど

耳の痛いことを言われた。
百戦錬磨の運ちゃんも夜中には
やっぱり目しょぼしょぼなのですね。



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