2009/06/30 (ブーゲンビリア) れんしゅう

ひさしぶりにウクレレの
コードのたくさん載った本をみながら
ぽろんとしていたら
ほとんどの押さえかたができるようになっていた。
半年くらい前には
ほとんどとっさに押さえられない
ものばかりだったのに。
すこしは上達していたのですね。
先は長そうだけれど。
じゃばらの練習のために
テレビをみながらかかった音を
かたっぱしから弾いてみる
というのをやっている。
とにかく頭と手を一致させたい。
それをやっているとおもしろくて
めまぐるしくいろんなキーの音やら
曲やらうたやら
かかっているのだと気づく。
無音のときが意外とあるということも。



2009/06/29 (フェンネル) つめきり

なぜだろう
つめがよくのびる。
夕方外に出ると
海のにおいが充満していた。
ときどきこうなるので
風向きのせいなのだな
とおもうのだけど
じっさいどういうときにするかというと
そのあと雨がふるような気がする。
今日もふった。



2009/06/28 (アスチルベ) かゆみ

この3日くらい
足やら腕やらかゆくてかゆくて
しばらくして
そういえばボディソープを使った
と気づく。
あつくてせっけんを使うのがめんどうで。
たいしためんどうではないのだ。
そもそもあんまりかゆいから
せっけんに替えたのに
かゆくなくなったらすっかり
原因をわすれていたのだった。
そういえばかゆみは
人間にしかない感覚で
動物はそれを痛みとして処理するんだよ
とだれかがおしえてくれた。
動物はかゆくないって
どうやってわかったのだろう!



2009/06/27 (アカンサス) ぼんやり

突然の訃報から一夜明け
どこへいってもうたごえが聴こえる。
といってもおおげさではなさそう。
だけどぼんやり
いつまでも実感がわかない。
そもそも特別な場所にいたのだし。
でも死んでしまう日はみんなにくる
特別ではないな。
髪の毛をくしでとかしてばかりの少年と
前髪をふうふう吹いている少年
ほか数名がおなじ数の女の子と
たのしそうにはなしているのだけど
どうしてあんなにかっこうつけるのか。
とくにかっこよくもないけれど。
みんなにがにがしい気持ちで見ていた。
きっとそうおもってしまうのは
ああいう頃が自分にもあったから
かもしれない。
かっこうつけるこどもたち。
いやだなあ。



2009/06/26 (ざくろ) マイじゃばら

じゃばらをはじめたのが年明け
この2週間くらい急に
じゃばらの音ののびがとてもよくなっていて
そうか、湿気があるからか
と納得していたのだけど
今日になって別の事実も判明。
お借りしていたその楽器も
そんなに使っていなかったもののようなので
半年弾き込むうちに鳴りがよくなってきたらしい。
あんまりなめらかにのびるようになったから
うれしくてぶいぶい言わせていたのだけど
なんと今日でこの楽器ともおわかれ。
晴れてあたらしい自分の楽器がやってきた。
とってもうれしいけれど
これをまたいちからやるのだなあ。
くらべると、あまりにも
鳴らない。
でもうれしい!



2009/06/25 (ひるがお) ささやかな

夏の夜のにおいがする。
このにおいが呼び起こすのは
まだ小学生くらいのとき
夜出歩いたらおこられるような頃
団地のおまつりの三日間だけは
まっくらな夜でもともだちとあそんでいられた。
あのとくべつなかんじ
夏の夜のにおいがすると
胸が高鳴る。
あついのは苦手だけれど。
自転車の鍵がすこしこわれて
使えるのに使いづらくなっていた。
ふと思いたって油をさしたら
みごとになおった。
油をさす
というのをやると
いつもブリキのひとをおもいだす。



2009/06/24 (黄菖蒲) 録音

ひとつおもいついた企画のため
ふたたび録音開始。
ひとことでめのまえの
ひとのうたううたがかわるのを
おもしろく眺める。
家で楽器を練習していると
ゆびがうごくとか、ぱっと移動とか
そういうのに気をとられがちだけれど
きれいな音をだす
というのに集中するのは
とてもきもちよい。
これをみんなは何年ものあいだ
やっているのだ。
すごい。



2009/06/23 (ベルガモット) 花見

そういえば菖蒲だ
と先日気がついて
三渓園に行ってみる。
きちんと手入れされている庭なので
じつに飽きさせない場所。
菖蒲はひからび気味だったけれど
ふだん品種がおおいせいか
たいてい名札がたくさんたっていて
名札ばかり見てしまうところ
ここではわさわさと茂っていて
花そのものをよく見た。
蓮もわさわさ。
睡蓮もわさわさ。
夏のたのしみができてよかった。
どうやら萩もあります。
夜はうどんやさん再訪。
またもやおいしくてまんぷく。



2009/06/22 (スイカズラ) めんぼう

ひさしぶりのお店をたずねる。
なにをたべてもこころから
おいしい
とうなる場所なのだけど
今日はもう茄子がうまくて
ほんとうに茄子がうまくて
そればっかり言っていた。
茄子がうますぎた。
ああ。



2009/06/21 (タチアオイ) しもきた

家に帰るともはや
エアコンがついていてがっくり。
父よ、がまんということをしないのか。
たしかにじめじめ。
下北沢で海の家でやるバンドの練習。
さぐりさぐり。
おもに宴会目的でないライブなので
よいところへ行きたい。
行く先々でユニクロを探すことになったけれど
ここにはどうやらないのだった。
ところで前に録ったうたを聴いていたら
くるしそうでくるしくなる。
知ったあとではそう聴こえる。
気づくかどうかということは
やるやらないと別にしても
とてもおおきいのだった。
ただうたをうたいたい毎日。



2009/06/20 (アカンサス) ゆめ

朝起きてがくぜんとする。
すごい夢をみていた。
はずなのだけれど
いま思い出そうとしても
全然よくわからない。
ピアスがふたつ旅に出た。
こものなくしもの人生。



2009/06/19 (のあざみ) なつ

今年の夏は萩に帰る。
帰るといっても
わたしにとっての故郷はいま居るここだけれど。
20数年ぶりのあの場所は
いったいどうなっているのだろ。
としをとってゆくということ
少しずつ実感がわいてきている。



2009/06/18 (アリウム) 急

すごくかんたんそうなのに
いままでずっとできなくて
何度挑戦してもだめで
なんでできないのかなあ
なんて首をかたむけていたことが
今日急にできるようになった。
ほんとうに急だった。
これで毎日がちょっとたのしいはず。
ライブや録音や制作や
話がいろいろもちあがってきてたのしみ。
夏をあつく乗り切ろう。



2009/06/17 (ささゆり) うま

ひさしぶりの競馬場。
これが来たら豪遊
を合い言葉に
見るひとがみればでたらめな馬券を買う。
馬の走るのがたのしいからいいのだ
と言いたいところだけれど
ほんとうにあたってほしかった。
小さく結果がでました。
風邪が治って安心していたら
いつのまにか部屋がひどくちらかり
またやることがたまっていた。
毎日すこしずつやる
基本中の基本を。



2009/06/16 (カモミール) うみ

だまっていることを選ぶのは
遠くをみることに似ている。
海をみながら波打ち際で
ウクレレをぽろんと鳴らしたら
あたりまえのようにとてもよかった。
太陽に照らされるあじさいを眺める。
やっぱり雨がいい
とおもっていたら雨がふった。
めずらしく傘をもっていて
さっそうとさしてみたら
とても気分がよくて
でもそんなにたいしたことじゃないな
と思い直す。
これができるひとのほうが
世の中にはたくさんいる。



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