2008/12/31 (ひのき) おおみそか

奇跡のふつかよいなし!
うきうきと掃除はかどる。
思いがけないお手紙をもらって
じっくりとひとびとのことをかんがえる。
まっすぐに褒めてもらえるようなことは
そうそうたくさんはないけれど
そうなったときには
ふわりとしずみこむように受け止める
ようになれるのはいつの日か。
ありがとう、と次々におじぎをして
今日という日をしめる。
あしたからもまた
あたたかい音楽を。
みなさん良いお年を。
と打とうとしたら
酔いお年を
になった。
それもまちがいではないなあ。



2008/12/30 (やぶこうじ) 大忘年会

スープからラーメンをつくるひと
その店のためののれんをつくるひと
すべての機材をセッティングするひと
演奏するひと
おどるひと
写真を撮るひと
あじわうひと
みんなのちからのこもったあそびっぷりに
おとなってたのしい
と何度もうなずいた。
朝までつづく演奏と飲酒。
日をまたいだあたりから
みんなの酔いがあったまりだして
最後にはすごいところへ。
そういえばどんなに様子がおかしくても
吐いたりするひとがいないのがふしぎ。
ところで
からだはひとつなのだから
おちついて、それぞれと
しっかり向き合いたい。



2008/12/29 (オドントグロッサム) 年末だ

みんな年賀状を書いている。
どうしよう!
はがきすら買っていない。
年々ちゃんとしないところが
目についてこまる。
毎年恒例の
よいお年を、を言っておくべきかなやむ
というのを一日やる。
忘年会のためのリハのあと飲むのは
もはやなんで飲んでいるのか
よくわからないけれども
みんな飲むのがすきなのはうれしい。



2008/12/28 (くわい) ロマンス

高校時代の同級生にばったり会う。
全然かわっていなくてうれしい。
とおもっていたら
全然かわらないねえ
と言われておどろく。
あんまりそう改めて言われない。
それにしても小中高校生くらいは
すごい歌うたがはびこっていたのだなあ。
ひとのはなしを
ドラマのように聞きながら
みんなでたのしんで飲む。
うれしいうれしい。
終電をなくして紹興酒を飲む。
たいへんたいへん。
竹中さんと安斎さんを目撃。
よく飲みました。



2008/12/27 (梅) 冬眠

ムーミンは冬眠をする。
ひとあしはやく目覚めてしまった
ムーミンのさびしさというのか
なんともいえない声に
胸がざわついて見ていられない。
二ヶ月にわたりつづいたクリスマスは
むしろ長すぎてその気になれなかったけれど
翌日からあちこちに門松がたって
しめかざりを売る露店が出始める。
しめしあわせたようにぐっと寒くなって
急に年末の気分が加速。
よいお年を
を何度か言った。



2008/12/26 (カレープラント) 紹興酒

こちらも毎年恒例にしたい
紹興酒の会を決行。
今年はずいぶん集合がおそく
終電まぎわにみなやってくる。
しまいには仕事で断念するひとまで。
おじゃましているお宅には
あいかわらず手厚くむかえていただく。
いつもありがとうございます。
テレビやDVDをみてああだこうだ言い
トランプをして寝る。
ほんとうにただ
紹興酒をのみにあつまっている。



2008/12/25 (薔薇) しわよせ

ヨーロッパに行ってサッカーをしているひとが
あこがれのチームと試合をした
そのときの感触をしゃべっているのが
音楽のはなしのようだった。
どうやらミニ風邪をひいた。
おもえば朝から肩を寝違えていたし
洗い物をして手をすっぱり切った。
浅くて長い傷なので
うごくたびにぱしぱし音をたてて
傷口がひらく。
うーん。
日頃のおこないがよくないのです。
ランプにきれいな
油をすこしずつ足しつづけるようなこと。



2008/12/24 (やどり木) 見解の相違

履かないストッキングを物色中
コンビニに入ってきた
小学生くらいの女の子ふたり組が
「でもジュンコちゃんてにくめないよね」
「え、にくめないってどういう意味?
にくみたくてもにくめないってこと?」
「そうそう!」
とすごいいきおいでしゃべっていた。
ちがうちがう!
にくめないってそういうかんじじゃないぞ。
うーんでも、言う方と聞く方が
同じ意味で使っているなら
いいと言えばいいのか?
とあたまをかかえる。
いつか知るのだろうか
ことばの意味が変わるのが先かも。
あたらしくできた曲を録音。
あわただしくなってしまってくやしい。
夜はおいしい韓国料理やさん!
真っ赤なスープがしみわたる。



2008/12/23 (エリカクリスマスパレード) ケーキとシウマイ

宴会の練習をするのにあつまって
みんなにケーキを買ってきてくれたひと
みんなにシウマイを買ってきてくれたひと。
なんだかすばらしい。
夜の予定までのあいだ
面識のない方の家におじゃまする。
その方はなんと
前にかんげきしたCMをつくったひとだった。
なんとなんと!
おおきなテレビでYouTube大会。
目と耳の刺激。
夜は忘年会。
あした女の子にアタックする
ひとをみんなでかこむ。
うまくいくとよいのですが。



2008/12/22 (ポインセチア) 甲殻類

予定の管理がいきとどいていない。
勘違いも甚だしい。
エジプトに行ってきたともだちの
家にまたお邪魔して手料理をいただく。
えびかにパスタ。
砂コレクションが増えた!
エジプトの砂。
各地の砂はいつも
もらえるととてもうれしいのだけど
うれしがるとびっくりされるのに
なぜ持ってきてくれるのだろう。
その地面を踏みしめているときに
ふと思い出して
持っているいれものに詰めてくれるのだとおもうと
それはすごいこと。
エジプトのひととメール交換をしているらしく
ローマ字でたどたどしい日本語のメールに
ほんとうに涙がでる。
ことばがつたないぶん
むきだしの気持ちが書かれている。
ふだんわたしたちはことばを
たくさん修飾してつかっている。



2008/12/21 (金魚草) ひこうき

風がつよくてぬるい。
きもちわるいなあとおもいながら
見上げると星がきれい。
冬はいいなあ。
ぬるくても。
帰ってパソコンをひらくと
つばくろひこうき
というやつの折り方が目について
おもわず手近な紙で折ってみる。
しかし折りすすむうちに
はさみでかっと
と言われてしまい
それが譜面の紙だったのでためらう。
でもどうしても完成形をたしかめたくて
ばさりと切る。
胸が痛い。
でも切る。
うわさのとおり
アクロバティックな飛び方!
よかった。



2008/12/20 (カトレア) 創作

投げつけてあった歌詞が
うたになって帰ってきた。
こういうすごいこともある。
さぐりさぐり書いているべつの歌詞は
どことなく
かたちになってきてはいる。
準備がいろいろ追いついていないな。
代官山は謎のおまつりさわぎらしい。
かぶりものフェスタっていったい。



2008/12/19 (クッションブッシュ) ねんまつ

そういえばまだまだ
年賀状を書いていなかった。
去年よりまたさらに
年末感がうすい。
ついでにクリスマス感は
とっくにどこかへ消えていた。
それにしても
こんなにむなしい気持ちになったのは
ひさしぶりだなあ。
もっともっと磨こう。



2008/12/18 (冬牡丹) 指揮者

指揮者という存在の
おおきさをからだで知っていることを
とてもうれしくおもう。
刻む拍子が必要なのではなくて
指揮者は発信元でありながら
お客さんに背をむけて
反射のようなもの。
演奏者がおなじでも
指揮者がひとり変わるだけで
こまかく指示された音符のひとつぶから
当然のように音楽がかわる。
からだのすべてで振っている
有名な指揮者のひとを見ながら
なつかしいひとのことをおもいだす。
わたしたちが寄せていた信頼をおもいだす。
刻む拍子が必要なのではなくて
指の関節ひとつ
まばたきひとつ
吐く息ひとつで
わたしたちを引き寄せてはなさなかった。
おもえばあの頃からかもしれない
まばたきひとつのちからに
わたしはつよくあこがれる。
有名な指揮者のひとは
飼っている二羽のあひるの名前もすてきだった。
よなかとまひる。
するどい眼差しではきだす
ことばもすてきだった。
さやかな
なんてずいぶんひさしぶりに聞いたなあ。



2008/12/17 (冬牡丹) わかれ

かめちゃーん!
といいいながら泣いた。
ドラマのはなしです。
夜になると雨のせいか
煮えきらない風が吹いていた。
毎日つづけようとおもうことが
なかなかつづかない。



2008/12/16 (ハンノキ) なごり

夏のあいだに気に入っていた
オレンジライムティ
の再現がようやく一段落。
ちょっとした手がかりによって
似たような味になった!
じつはシャリマティというものに近かった
ということが判明。
ためらうほどの砂糖が入っていた。
今日の月はなんだか
黒いニット帽をかぶっているようだなあ。



もどる