2008/11/30 (わびすけ) 感慨

おこわを食べたら
中に入っていたにんじんが
もみじのかたち!
おもわず箸でつまんで見せびらかす。
夜中にぴぴぴとメールがきて
それがおもいもよらない友人からで
もう長いこと連絡を取っていなくて
でもアドレスを変えましたとしらせてくれた。
最後に取り合った連絡のおもいでと
近況をおりこんで。
こういうときに思いだしてもらえるのは
とてもありがたく
ちょっと感慨深いものがあったけれど
へんなことで感慨にふけるようになったものです。
ちなみに
侘助はとてもかわいい花でした。



2008/11/29 (のばら) 三の酉

乾燥がはばをきかせてきたので
タッチセンサーが反応しない指になる。
マウスパッドもだめ。
今年はお酉さんが三回。
またしてももつやに寄ってから
出店のあいだを練り歩く。
もうおわりかけだったけれど
あいかわらずのにぎわい。
いつもおなじようなものを食べている。
そういえばとてもへんな夢をみたのだけど
目が覚めた瞬間にびっくりするほど
すっかりわすれてしまった。
いつもは起きてからもつづきがあって
動くうちにわすれてゆくのに。
でもなんとなく
演奏をしていたような。



2008/11/28 (スイートガーリック) 判明

言ってもほんとうにしかたないのだけど
歯が痛い。
がまんできないほどでなく
ぼんやりと痛い。
昼下がりに窓際でお茶をのみ
ふと並木道を見ていて気がついた
このどうも冬になりきれない感じは
きっと紅葉をちゃんと見ていないせい。
まぶしい赤と黄をじっくりと眺めたい。
サンプラザ中野というところは
見るとスキンヘッドのひとがうたいだす。
天ぷらそばが幅をきかせている
という話をきいてすっかりたべたくなったけれども
そういえばいつもそばを食べるとき
あたたかいのが食べたくなって
でもそれだとそばの味がよくわからなくて
たいてい後悔する。
うまくいかない。



2008/11/27 (つわぶき) しわしわ

なんと雨がふった。
あのにおいはやっぱり
雨のまえのにおいなのだった。
さむくてううっとうなり
でも冬にはなにかがたりない。
なんだろう。
手がしわしわだ
とおもってしばらくしたら
目の前にすごくくっきりきれいなしわの
おじいさんがあらわれて
そのひとのほっぺのしわをまじまじと眺める。
くっきり。
夜になるとまた雨がふって
いっしょにビールをのんだひとは目がまっか。
寒いんだけどなあ。
そういえばわたしはAB型という血液型を
なんとなく気に入っている。



2008/11/26 (シャコバサボテン) まだ冬ではないようだ

またすこし暖かい。
夜道を歩いていると雨のまえのにおいがして
でも降る気配はないようだ。
あれ。
冬はいつくるのだろう。
メトロノームをぴこぴこから
昔ながらのやつにかえたら
ピアノの練習がとてもたのしい。
結局安物を買ってしまったけれど
拍子ベル付きにこだわってよかった。
ぴこぴこにしたときは、便利でかっこよくて
それなりにやる気になったものだけど
メトくんはなんというか
一緒にやっていて
気配がとてもいい。



2008/11/25 (エリカ) 四夜

おなかがすいている。
昨日の余韻で
すてきな音楽が鳴っていたからだに
また作文音楽がながれこんできてしまった。
しかしめあてのひとびとはとてもすてきで
あたたかいものだった。
帰り道にはナゾを解く。
夜とは
なによりもおおきな影だったのです。



2008/11/24 (ネリネ) 雨

何度も聴いている曲が
いつもはかわいた風が
つよくよわく吹くようだったのに
今日はもう大きな水の粒が
ぎっしりつまったみたいな曲になっていた。
そとがあめだからかな。
ハッピーな手拍子に
ものすごいうたがくる。
わたしがのみこんでゆきたいものは
とてもおもたくてあたたかくて
ほんとうにたまらない。



2008/11/23 (ペリストロフェ) とにかく

楽器の上達はなんにせよ必至。
あたたかい音を
のびてちぢんでうかぶ音を
ふかいところで流れる音を。
帰り道にはおおきな三日月。



2008/11/22 (アングレカム) いろいろやる

鵠沼のアトリエでcittaの演奏。
のはずが、なかなかそこへたどりつかない。
あるけども、あるけども
似たような場所をあるきつづけるうちに
これはもうたどりつかないような気がして
それでもきっといつかは着くんだよなあ
とぼんやり考える。
結局むかえにきていただいて
到着したときには45分の遅刻。
お待たせしたみなさん、すみませんでした。
最近のcittaではいろいろやる。
花をそえ水をそえ
風の吹くような。



2008/11/21 (はなきりん) 追奏

昨日の報告をして家に帰り
テレビを見ながらウクレレを弾いていると
なんとなしについていたドラマで
暗くだれもいないオフィスにひとり
突然アカペラでうたいだしたひとがいた。
あんまり朗々とうたうものだから
おもわず必死に伴奏をつける。
このシーンでなにか楽器を持っていたひとは
きっとこうしたことでしょう。



2008/11/20 (ウィンターコスモス) 野毛

とてもおいしいものが食べられるそこへ
かなりひさしぶりに顔をだした。
おおきなからだのマスターは
これはこれはめずらしい
ずいぶんひさしぶりですね
と迎えてくれて
けれどなんだかお店がいままでとちがう。
その予感がどこまでほんとうなのか
わたしにはわからないけれど
ごはんはやっぱりとてもとてもおいしい。
たくさん食べてくれるひとと一緒だから
気持ちよくお皿がからになってうれしい。
ときどきウインクとともにおまけを出してくれたり
すきにやってと一升瓶を渡されたりしながら
粛々と、あっというまに時間が過ぎて
それがまたなんだかふしぎで
すこしさびしいかんじがして
これが気のせいというか
考えすぎだったらいいなとおもう。
またごあいさつに行こう。
ごちそうさまでした。



2008/11/19 (スイートアリッサム) なまえ

名前をつけることによって
なにかとよくなる
という思いから
持っている楽器には呼び名をつけている。
まわりのみんなもやさしいので
意外とそのように呼んでくれてうれしい。
メトロノームはどうしよう。
たいていは考えているうちにいつのまにか
なんとかと呼んでいる。
しゃべりすぎた晩ご飯のあとに
冬のようななか1パイントのピールを飲み
コーヒーをのむ。
おちついた夜。
しゃべるのはいつでもむずかしく感じ
そんなこともないぞとおもい
そのあいだをいったりきたりしながら
それでもしゃべることはやめられない。



2008/11/18 (錦木) くしゃみ

昨日は目をつぶった部屋のかたづけつづき。
なんとなく秩序をとりもどしつつあり
今回は楽器類が取り出しやすく
かつそれなりにしまわれているところがよい。
ついに姫を部屋に呼びもどす。
オルガンのことです。
たんすたちが割り込んできて
あたまのなかの予定が狂いに狂っているので
明日から粛々とやってゆこうとおもう。
しかしそうじをするとくしゃみがとまらない。



2008/11/17 (コリウス) 関内あるく

そういえば昨日のフィギュアスケートの中継で
日本の男の子が二位になっていたけれど
ショートで失敗してしまった技のところで
解説の伊藤さんが
今日はすてきにできてますよ
と言った。
すてきにできている!
解説らしからぬことばにややかたむく。
ひさしぶりにもつやに行ったら奥さんに
お酉さん行かないんですか?
と言われ
そうか今日だったのか
ということでひとのみしてから繰り出す。
十時過ぎでもまだまだあつい。
去年は断念したお参りもできた。
そのあとで今度は近くのバーに。
そこのバーテンさんが前回
ちょうどソムリエの試験の前日だとかで
結果が気になっていた。
しかし行ってみて
そういえばどうやって聞こう
と考えていたらあちらから
受かりました
といつものさりげない調子で告白された。
めでたい。
胸にワイン色のバッヂが光っていて
こういう小物を与えるところが
なんだか刺激するのだろうなあ。
なりたさを。



2008/11/16 (ルクリア) すっかり

たんすがやってきた。
なにかと電気がゆきとどかない。
引っ越しのときのような状況に
かのパンダの顔が脳裏をかすめる。
むむむ。
本はいつのまにか増えているし
着ていた服はくたびれている。
とにかく寝る場所だけは確保して
半分も片付かないままあきらめる。
気がついたら月も半ばすぎ。
急にかけあしになってきた。



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