2006/03/31 (普通選挙法成立の日)うまいもの

季節をたべにそこへ行った。
あとごあいさつをしに。
これでもかというくらいきもちよくたべながら
隣の席に偶然すわった
初めてだけれど初めてじゃないひとと
随分ながい時間たくさんのことを喋った。
そのひとは若造の話をしっかり聞いてくれる
きもちのよい働き盛りさんだった。
タイミングがぴたりとあってわたしは
そこに行ったような気がした。
それにしても今日はこっそりおみやげを携えていくと
さらにすてきなおみやげを貰ってしまった。
それは月のかたちをなぞらえていて
光をうけとめてひかる。



2006/03/30 (マフィアの日)ピアノ

ひさしぶりに家のピアノを弾くと
聴いてわかるくらいおそろしく音程が狂っていた。
キーボードばかり弾いていたから
びっくりするくらい全然気づいていなかった。
近いうちにお呼びして
しっかりと弾けるようにしてもらわなくちゃ。
夕方にはすごく冷たい風がびゅうと吹いて
雨がぽつりときたかとおもうと
あっというまに夜になって
冬のようにさむくなった。
もうすぐ四月。



2006/03/29 (まりもの日)表現者

7点の差を背負って猛追する彼らを
強気にふりまわす彼らを
きっとたくさんのひとが応援していた。
すっかりそっちの味方になってしまって
努力して勝ち取ったひとたちをうらめしくすらおもった。
早く夏がこないかな。
夜にはダンスのイベントをみにいった。
そのなかに偶然高校時代の同級生をみつけて
おどろき、よろこんだ。
ところで表現するということで
そのひとの普段の姿を知っているひとが
それを見るとおもしろかったりしそうだけれど
赤の他人がみるとなんだかよくわからないもの

まったく知らないひとなのにこころひかれるもの
その境目はどこにあるのだろう。
このみで左右されるだけではないような。



2006/03/28 (三つ葉の日)

みとめ印をなくしてしまったので
印章やさんに買いに行った。
367円と1050円と1575円のものあたりが
妥当かなとおもいながら眺めていると
すばらしいさりげなさでお店のおじさんが
ひかえめな笑顔で声をかけてくれた。
そしてどれがどういう材質でどんな特徴か
簡単にわかりやすく説明してくれた。
どれでも銀行印までには使えますよ、とも言った。
そんなに頻繁につかうわけでもないので
367円のものにして、てきとうなケースも買った。
そのお店には8万6千円の立派なみとめ印も売っていて
なのに367円と1050円のはざまで悩む客にも
しっかりと対応するおじさんはすばらしいとおもった。
話をするときの距離も適切だと感じた。
見習おう。



2006/03/27 (さくらの日)寝相

寝ているあいだの自分のことはよくわからない。
どうやら眠りに入るとき大きくびくっとなって
鼻息が荒くなるらしい。
でもいびきではないらしい。
とりあえず自分でやっていることは
眠るとき足をあぐらのかたちに開いている。
ストレッチをかねて。
ずっとその体勢のままで寝ていると夢見が悪いと
つい数日前に気づいた。



2006/03/26 (カチューシャの歌の日)顔ぶれ

なつかしいひとがふらりとやってきて
いろんなことを思い出した。
一緒にすごしたわずかな時間で
話したこと、すきな音楽
しごとのこと、共通の知人
いつのまにか記憶のすみっこになっていたものが
いちばん手前にやってくる。



2006/03/25 (電気記念日)岐路

えらびとらなければならないときは
多かれ少なかれやってきて
じりじりと決断をせまる。
一緒にいたあのころとはもう
なにもかもがちがう。
それがすこし誇らしいような。



2006/03/24 (世界結核デー)ちまめ

昨日の夜、ライブの間に
マイクスタンドに挟まって指に血豆ができた。
それは今までになく立派なものだった。
あんまりしっかりしているので困って
血を抜く決心をして針をさしても
もはやほんのすこししか出てこなかった。
仕方なくそのままトフメルという
信じている塗り薬を塗って寝た。
朝がきて塗り直し、夜はがしてみると
豆の中の血がきれいさっぱり消えていた!
皮の下にあたらしい皮の気配もする。
いつもながらになんて良く効く薬なのだろう。
効きすぎてこわい。
でもよかった。



2006/03/23 (世界気象デー)さよならいぶ

ひとつひとつをかみしめながら
大切にうたをうたった。
そういうのがぴったりだとおもった。
みんなのこころのこもった演奏で
お見送りができるなんてとてもすてき。
たのしかった。
よかったなぁ。



2006/03/22 (世界水の日)連続ドラマ

とてもたのしみに見ていたドラマが
ついに最終回をむかえた。
思えばこんなにしっかりと毎週みて
推理をめぐりにめぐらせ
一週間待ちどおしくテレビをみるなんて
ほんとうにひさしぶりだった。



2006/03/21 (ランドセルの日)好物

一生懸命つくってくれたごはんが食卓にならび
おいしいお酒をのんだあと
てづくりの道明寺が登場した。
それはこの季節もっともうれしい大好物なので
とてもとても感激。
台所から桜の良い香りがしたとき
胸が高鳴った。
なんてしあわせものなのでしょう。



2006/03/20 (太陽の日)考える

思いもかけない出来事が起こったら
混乱して
それから
おろおろしたり
はらはらしたり
ぐっときたり
そんなかんじかな。



2006/03/19 (カメラ発明記念日)四谷

何度か行ったペルー料理の店に
意気揚々と出かけたらやすみだった。
がっくり。
それでもみんなでたべるごはんはおいしい。
こっそりとおいわいの品を用意したら
自分もおみやげをいただいてしまった。
その万年筆がとてもかわいくて
書いては眺めて、また書いた。
万年筆のインクの色はすてきなのが多い。



2006/03/18 (精霊の日)訪問

引っ越したばかりのおともだちの家を
みんなして訪ねた。
すっかりもてなしていただいた。
ふたりぐらしはとてもたのしそう。
ふたりの気配があちこちに
すこしずつして。



2006/03/17 (漫画週刊誌の日)日々

うたのことを考えるのがすきだ。
うたをうたうのはもっとすき。
音楽もすきだけど
音楽のことを考えると今は
気が遠くなるかんじ。



2006/03/16 (十六団子)出会い

サービスエリアですごいものに出会った。
それはコーヒーの自販機で
たいてい80円くらいで売っているような
紙コップに注がれて出てくるやつ。
それがよく見ると全部200円以上で
世界初!一杯ずつ豆を挽くミル挽コーヒー!
とでかでかと書かれていた。
真ん中に大きい画面があって
コーヒーを買うと、ケースから豆を出し
それを挽いて、ドリップして
カップにうつして蓋をつける作業が
生中継で見られるようになっていた。
その間コーヒールンバがのんびりと流れる。
あまりにシュールなその機械にすっかり夢中。
しかも行きも帰りもその機械が置かれていたので
ぜひ今後も普及していってほしい。
ちょっとめんどくさいけど。



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