2006/01/31 (京都市電開業記念日)ある日

いつものように自転車を駅前に置くと
いつものようにかごに知らないものが
マンガの雑誌が投げ入れられていた。
きっとすぐなくなるからと思ってほうっておくと
その日の夜にもうなくなっていて
かわりに氷がころころ入っていた。
いつもはごみばかり入れられるので
すこしびっくりして
きっとすぐなくなるからと思ってほうっておいた。
翌朝にはもうなかった。
そういえば氷はとけるのだった。



2006/01/30 (3分間電話の日)売り切れ

すきなお店にはすきなメニューがあって
それはひとたび定まってしまうと
なかなか他のものをたのむ気がしない。
その店にスコーンを食べたくて行ったら
今日は売り切れだった。
売り切れはそれはそれでチャンス。
そこで頼んでみたケーキが
とてもとてもおいしかったのだから
たまには売り切れもわるくない。



2006/01/29 (タウン情報の日)めんちょ

めんちょができた。
できる予感がした。
めんちょという名前を知ったのは
この一年くらいで
めんちょ
へんな響きが気に入って
それからはそう呼んでいる。
めんちょ。



2006/01/28 (衣類乾燥機の日)ふりかえる

今日は朝からまぬけなことばかりしていて
ついでにいろんなひとやものに対して
あまりにほったらかしになっていたと気づいた。
借りたままのものもたくさん。
返事をしていない問いかけもたくさん。
だしっぱなしの服やもの
やりかけの作業もたくさん。
こんなことではいけない。
それはさておき
おもしろいライブを見るとうたいたくなる。
うたうたうた。



2006/01/27 (ハワイ移民出発の日)なると

チャーハンに入っていたなるとを見ながら
考えた。
なるとはきっと鳴門の渦潮と関係があるけれど
「鳴門」が地名である以上やっぱり
渦もようからちなんでつけたのだろうか。
でもなるとって日本のたべもの?
ねりものって日本のたべもの?
それにしても一度渦潮をみてみたい。



2006/01/26 (帝銀事件の日)ばったり

やっぱりそのあたまはわかりやすいなぁ
といってそのひとは呼び止めてくれた。
ノートをめくりながら降りていたわたしを。
そのひとは暮れの同窓会に来ていた
同級生の息子がもうすぐ誕生日だと聞いたから
洋服をプレゼントするんだ
と言った。
気になったので店についていった。
あのとき会ったその子はとてもかわいかったし
1歳で90センチはけっこうおおきい
という相場をそこで知った。
ほんの数分のあいだだったけれど
なんだかちょっとあたたかい気分。



2006/01/25 (お詫びの日)210分

ボブ・ディランというとても有名なひとを
わたしはほとんど全然しらなかった。
名前と、曲をすこし。
でも210分のながい時間を費やして
急に彼の知識が大量に入ってきた。
漠然ともっていた変なひと、というイメージを
植え付けた原因のインタビューでの受け答えが
一連の流れを見ているととても自然で
ああなるのが当然という気がした。
でもそれをわたしが知ったのも
映画というメディアを通してなのだから
そうして考えだすともうどうしようもない。



2006/01/24 (法律扶助の日)かさかさ

親切で、だからこそ迷ってしまう
情報にすっかり困り果てていちにちが過ぎた。
気が進まないことをやるのはたいへん。
やめるのはもっとたいへん。
そんななかガンダムのつづきを見た。
一見かっこよさそうな赤いひとが
思いがけずとてもださかったので
おなかをかかえてわらった。



2006/01/23 (八甲田山の日)あれこれ

漠然としたイメージをぶつけても
漠然としたなにかにしかならないのだった。
そしてお気に入りのマイクは今
売っていないものなので
ときどきそれをみてなつかしそうに目を細めるひとがいる。
なつかしいなぁ
なんていってもらえるとうれしい。



2006/01/22 (カレーの日)サムズアップ

いつもはハーレムで出演していた
お気に入りのお店に今日はくすりゆびで出た。
とてもたのしくやらせてもらった。
そしていつも思う
わたしたちが自分で信じきれないわたしたちの魅力
をまわりのみんながみつけてくれる。
ような気がする。
ありがたくも
不思議なかんじがいつもする。
ところで
ライブの録音に混じる音のなかで
ライターの火を点ける音がいちばんすき。



2006/01/21 (料理番組の日)ふった

雪の朝にぴったりの
お気に入りの曲でがつんと目が覚めた。
さいこう。
雪が降るととにかくうきうき。
痛いくらいじっとしている冷たい空気も
ひたすら視界がしろくて
いつもの場所が不思議にみえるのも。
普段みえない風の流れもみえる。
車が通るとその場所の空気を連れて行ってしまうし
高いビルの下はななめの風がふく。
雪の降る音はなにがぴったりか
考えに考えながらあるいた。
ふ ふ ふ ふ
かな。
どうかな。



2006/01/20 (玉の輿の日)将来

弟が今後の進路について
父と話し合っていた。
というか決意を報告していた。
父はいろいろと経験してきているので
慎重な意見をたくさんいうけれど
わたしはおなじ子供として
先が見えない弟の意思を汲みたかった。
あとで苦労するんだから
と言われたってやってみなくちゃとおもう。



2006/01/19 (家庭消化器点検の日)ギター

前にくらべると少しはコードを覚えて
得意な進行ばかりの曲だといきなりなんとなく
弾けたりするのでたのしい。
でも相変わらずちょっとつまると
急にやる気がなくなるので
やっぱりわたしはギタリストではない。
少しずつでも弾けるようになって
練習相手になれればよいのだけれど。



2006/01/18 (振袖火事の日)タイミング

模様替え模様替え模様替え
と思いながら過ごしていたら
母が急にわたしの部屋の使わない楽器を撤去した。
どうしてそんなことを今更したのか
わからないけれど急にした。
模様替えしたいなんて言っていないのに。
とにかく流れがきたので
今こそするときなのだとおもう。
ちなみに父はただしいきびだんごを買ってきた。
よかった。



2006/01/17 (今月今夜の月の日)すばらしい

昨年末からたのしみにしていた
北斎の東海道五十三次展をみにいった。
色がとてもとてもきれいで
しあわせなきもちになった。
そして彼の目にもそらはてっぺんがいちばんあおく
夕暮れどきにはものが暗い色に
同じように見えるのだと知って
すこしうれしかった。
夜にはくすりゆびのマスターしあげ。
いーち、といえば過ぎてしまう
一秒はこうなるととても長い。



2006/01/16 (えんま詣り)ためした

出張の多い父がいまは岡山に行っている。
母はすっかり全国のみやげ物にくわしくなって
いつも父においしいおみやげを頼むのだけど
おいしくないものを買ってくることも多々ある。
今回母はきびだんごを頼んだらしい。
わたしがすきだからと言ったらしい。
確かにすきなのだけど
わたしがすきなのはあんこが入っていないやつ。
きびだんごにはあんこが入って串にささったのと
ただだんごだけならんでいるのとあって
母はそれを知っていて父に
きびだんご買ってきて
とだけ言った。
これでどっちを買ってくるかな〜
とたのしそうにしていた。
がんばれ父。



もどる