2005/09/15 (ヒジキの日)かみむし

紙に住んでいるらしき虫をみかける。
たまにみかける。
便せんや封筒の入っている箱に住んでいるのは
大きめの銀色の虫。
ぐにょっとしてタイ米みたいな大きさで
みかけると動揺してほうっておく。
本に住んでいるのはものすごくちっちゃい虫。
色すら判別できない。
上白糖ひとつぶくらいの大きさ。
それは読んでいるときにふと現れて
そんなにちっちゃいのに妙に気になるので
息をふきかけてとばそうとする。
でも絶対とばされてくれない。
あの大きさでは相当の強い風が吹いているはずなのに
じっとしてびくともしない。
ここじゃなきゃいや
と言われている気がして
あきらめてほうっておく。



2005/09/14 (コスモスの日)目標

ひさしぶりのライブということで
気合がからまわりしないように気をつけた。
なんとなく冷静に演奏するうちに
ちょっとだけ居るべき位置が明確になった。
そして今日は唐突に
人生の一大目標が決まってしまったのだった。
それはとてもささやかなことから始まって
いずれは日本中にひろめたい。
そのためにわたしは
たくさん曲をつくりうたをうたって
暮らしてゆこうとおもう。



2005/09/13 (世界の法の日)につまる

考えても考えても出てこないときは
ちょっと違うことをしてみる。
えんぴつをにぎっていても
すらすら書けるとはかぎらない。
ほんとうはもうすこし
違う方法をためしてみたい。
違うことばをつかってみたい。



2005/09/12 (とっとり県民の日)まいにち

今のバイトを始めてもうすぐ3年半。
いつのまにかこんなになってしまった。
そして今日きづいたことは
バイト仲間たちとは、家族や友達よりも
はるかに長く、頻繁に一緒にいるということ。
そしてたくさん一緒にいると
どんどん話題が他愛のない内容になるということ。
しかしたいへん打ち解けた職場ではあるけれども
やっぱりみんな、普段の自分とはすこしちがうみたいだ。
そう振る舞っている時間が長いのに
いつもの自分と入れ替わってしまわないのが
なんだか不思議。



2005/09/11 (愛国者の日)選挙

なんのための選挙かよくわからない。
と思いながらもさんざん悩んで投票に行った。
行ってみてもやっぱりよくわからなくて
がっかりしてしまった。
考えすぎて胃が痛くなった。
でも投票のために小学校に行ったら
ひさしぶりにスプリンクラーが立ち上がるところを見たので
挽回するようになんだかうれしい。
それにしても車がバックすると
駐車のとき以外はたいていすごく不思議にみえる。
どうしてだろう。
ふつうの機能なのに。



2005/09/10 (車点検の日)あおぞら

河原でバーベキューをした。
今年はなんだかバーベキューの機会に恵まれている。
夏の終わりを感じさせるすずしい夕方。
そしてつい最近感動したばかりの
国産の線香花火をした。
とにかく全体の姿が断然うつくしいのと
最後にぽとりと落ちるのがすてきだった。
火花は大きいこと以外あまり違いがわからなかったけれど
ひとつひとつ大切につくられている
ということを感じながらたのしむ
ことに意義があった。
それは釣果をいただくときの気持ちに
似ている。
よかったなぁ。



2005/09/09 (吹き戻しの日)冬を待つ

音楽を聴く時はほとんどウォ−クマン。
そのせいか、アルバムを手に入れて沢山聴く
そのときの季節がCDにくっついてしまう。
とくに冬はヘッドホンでがっつり聴くから
冬のかんじがするCDがうちにはたくさんある。
冬にもいろいろあって
はじまりだったり、正月だったり
雪の日だったりする。
今日はずいぶんひさしぶりの冬の曲を聴いて
はやく冬にならないかなとおもう。



2005/09/08 (ニューヨークの日)いっぽん

それぞれが全力をだした結果を
良い順に順番を決めて出すメダルと違って
一対一の試合をする競技の銀メダルは
勝って勝って勝ってきて
最後に負けてしまうってことなんだ。
沢山いる中の二位、はすごいことなのに
最後の試合に負けてしまったってこと。
見ているわたしたちはそれだってすごいとおもうけれど
一回戦だろうと決勝戦だろうと
負けは負けです、と
きっぱりと言うそのひとになんだか
はっとした。



2005/09/07 (CMソングの日)日光その後

雨風はもっともっとつよくなる。
見たかった場所に向かうも
車から出る気が起きないほどの横なぐりの雨。
視界が白くなるくらい大降りの雨。
諦めてはやめに帰路についた。
それにしても温泉宿がとてもすばらしくて
着いたとたんに硫黄の匂いが充満していた。
お湯もぬるぬると硫黄が感じられて
油断していたら銀のアクセサリーが全部
まっくろになった。
それだけがちょっとかなしかった。



2005/09/06 (世界老人給食の日)日光にて

車で日光へ。
運転は思いのほかスムーズに進むけれど
雨がばしばしと降っていた。
神橋を見にいった。
その下に流れる川が思いのほか綺麗で
ぬりたての赤い橋がぴかぴか光った。
おいしいおいしい酒まんじゅうと
ソフトクリームをたべたあと
ライオンのいそうな原っぱを抜けて
宿に着く頃には大雨だった。
宿の駐車場は屋根も何もないところだったから
夜じゅう、とめてあったワゴンRが
雨と風に負けていないか気になった。



2005/09/05 (国民栄誉賞の日)こだわり

どうしてもカルピスソーダが飲みたくて
帰り道に一生懸命探したけれど
見つからなかった。
コンビニ7軒と自販機すべて
みたけれどなかった。
かわりにといわんばかりに
カルピスウォーターはどこにでも売っている。
かならず置いてある。
でも、カルピスウォーターじゃ駄目で
カルピスソーダが飲みたい時だってあるとおもう。
ざんねん。



2005/09/04 (クシの日)よいこの

正しい時間に寝よう、と
決意しても寝るのははやくて1時過ぎ。
でも今日は、今日こそ
夢の十時就寝が実現できるかもしれない。
すごいかもしれない!



2005/09/03 (ドラえもん誕生日)知久さん

まぎれもなく20年プロとして
演奏してきたことを感じさせる
たしかなライブだった。
川沿いのゆるりとした雰囲気にのって
変わらぬ調子でうたうのに
すごいちからがひしひしと伝わってきた。
夕方がったん、とうたえば
呼ばれたように電車がはしる。
これだから外はすてき。



2005/09/02 (ダイアナ靴の日)いねむり

このところなんだかねむくて
昨日も今日も歌詞をうんうんと考えながら
コーヒー屋さんで居眠りをした。
おとといなんか畳の上に
ごろりと寝たまま声をかけても反応がなかった
と後から父が言った。
そんなのひさしぶり。
結局のところそんなに沢山寝なくても大丈夫
だけれども
寝たら寝たでしあわせ。



2005/09/01 (霞ヶ浦の日)役者

ショックを受けた。
今はもうこの世にいないそのひとは
あの作品の中では別の人間として生きていて
そっと他人のことを心配したりしている。
たったひとことだけで
そのひとがそこにいることにしてしまった。
その言葉が発されたとき
スクリーンを見つめるわたしたちの空気が
すこし揺れたような気がした。
みんな、そのひとはもういないのだと
知っているから。
役者として演じること
作品に参加することは
すごくすごいことなのだとおもった。



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