2005/06/15 (信用金庫の日)かんぺき

完璧はむずかしい。
仕事中はりきってデザートをたくさんつくった。
普段は2種類くらいのところを
数えてみたら6種類もつくっていた。
段取りよく、うまくすすんでいて
今日はばっちりかもしれない、とおもったら
最後につくったチーズケーキは
材料をひとつ入れ忘れて売り物にならなかった。
完璧はむずかしい。
でもそのおかげで
会えるはずのないひとに会えて
元気をもらった。
よかった。



2005/06/14 (星条旗制定記念日)発見

スターバックスのコーヒーの容れ物は
アイス・ホットにかかわらず、二つ重ねると
蓋の溝と底のでっぱりがぴったり噛み合う。
だから中身が入ったまま二つ重ねても
意外と安定して持つことができる。
そんな必要あまりないけれどいちおうできる。
今日はお客さんたちが来るひと来るひと
みんなとても感じが良かった。
なにかっていうとありがとうを言われた。
笑顔でごちそうさまを言われた。
こんなこと滅多にない。
陽気のせいかな。
いつもとなにか違ったかな。
よいきぶん。



2005/06/13 (「小さな親切運動」スタートの日)あるある

池袋駅をうろうろしていた。
するとメトロポリタンということばがやたらと目につく。
なんども見ているうちに
メトロポリタン
がなんだか特別なことばに思えてきたり
やっぱり思えなかったりする。
メトロポリタン口
なんてもはや
四角にかこまれたポリタンというかんじ。
じゃあメトってなんだ?
とぐるぐる思考がずれていってしまう。
そんなことを話しつつ今日は
ずいぶんひさしぶりのことに挑戦したら
すっかり体がなまってしまってがっくり来た。
というのは採点が甘いかもしれない。
過去の自分に対して。



2005/06/12 (恋人の日)お座敷列車の旅

わたしたちが乗ったのは
お座敷さくらんぼエクスプレス
というゴージャスな名前の列車で
車内は掘りごたつとテーブルと畳。
ゆられながらぐいぐいと塩山へむかった。
結局さくらんぼは6粒くらいは食べた。
まんぞく。
大人たちの振る舞いにすこし怒りをおぼえながらも
温泉、ワイナリー見学と
日帰りにしてはもりだくさんな一日を過ごした。
きゃいきゃいとたくさん喋った。
早起きするとほんとうに一日が長いもので
さくらんぼとっていたのが昨日のことのよう。
なによりうれしかったのはバスと列車で
ずっと席が近かった女の子3人組と
最後はホームから笑顔で手をふって別れたことだった。
きっともう会うことはないだろうけれど
すてきな別れだった。



2005/06/11 (雨漏りの点検の日)sugar peanuts

うみぞいのあたたかさにはほんとうに驚く。
全然知らないひとが沢山集まるところはおなじなのに
中ですれちがう人々はみんな笑顔だし
ライブをすれば騒ぐ踊る。
気持ちよくやらせてもらえるところだと思う。
そして今日はやっと
覚悟が決まった日でもあった。
うん、そうしよう。
とてもとても、たのしかった。



2005/06/10 (ミルクキャラメルの日)ついてる

ときどき妙にたべもの運が高い日があって
たとえば朝ご飯をしっかりたべて
午後バイトに行く前にめずらしくごはんを食べて
夜おなかがすかないようにおにぎりを握って持っていったら
着くなりケーキの余りをいただいて
しかもいきなりカレーが間違いで出来てしまって
食べていいよと言われ
おなかがすかないまま夜が来ると
またちょっと焼きすぎたパンが出たりして
仕事が終わっても食べるものがある。
そして家に帰ると
冷蔵庫いっぱいにたべものがつまっている。
ごはんも炊けている。
のこりのおかずを食べないかと勧められる。
いつもそんなものないのに。
だけどときどきそういう日がある。
不思議だ。



2005/06/09 (ロックウールの日)録り

秋にCDを出せることになったくすりゆび。
追加のぶんの録音を別々に始めている。
新しい2曲と、前回録ったうち
風邪で声が嗄れていた3曲を録り直した。
すこしは良くなったような気がする。
そしてたのしくうたえたように思う。
ところでひさしぶりにたまたま
ピーコの辛口ファッションチェック
を見た。
全然辛口じゃなかった。
前の記憶ではずいぶんずけずけと
あることないことほんとうに辛口だったのに
すっかり落ち着いていたみたいだった。
それにしてもみんな高い服着ているなぁ。



2005/06/08 (成層圏発見の日)スタジアム

ようやく見るべきタイミングで
見るべき場所をみることができるようになってきた。
大事な局面を見逃すこともほとんどなかった。
それにしても球場ってどうしてどこでも
立派なオーロラビジョンをホームチームの為にしかつかわないのだろう。
ちゃんとバッターボックスを綺麗に映す技術があるのに。
それくらいしたっていいじゃないか。
よくわからない出し惜しみだとおもう。
今日もあまりに快適な気候だったから
いつまで外に居ても大丈夫な気がした。



2005/06/07 (母親大会記念日)おやすみ

自転車の空気を入れ
たまったビデオを見て
すこし出かけて買い物と立ち読みをし
帰ってからはいそいそと
おじぎちゃんをぶら下げるシステムをつくった。
それから昼寝して
そんなふうにおやすみは過ぎ
はあ、よかった。



2005/06/06 (飲み水の日)かなしい

明日は急にぽっかりと一日やすみだ。
ほんとうになんの予定もない。
やることはいろいろあるけれど
一日かけてやるようなことはない。
休みがふって涌いてどきどきするなんて
なんだかかなしい。



2005/06/05 (落語の日)おじぎちゃん

おじぎそうが日に日に大きくなる。
目に見えてすくすく育っている。
植えてから1ヶ月半。
花は咲くかなぁ。
今日からまたレコーディングが始まった。
前よりもっと
自由にうたえるといい。



2005/06/04 (ローメンの日)待ち

届かない荷物をずっと待ったのは
おとといのことだ。
遅くても12時にはくるだろう、と
9時半から待っていたそれが届いたのは
15時半だった。
その6時間のあいだ、わたしたちは
荷物のことをずっと考えていた。
なのに15時半にそれが届いて
いつも通りの営業ができるようになると
待っていたことがなかったように思えた。
なにかを待つ、はいつもそう。
待っている間はやきもきして占められるのに
来てしまえばそれがどこかへ行ってしまって
何もなかったかのようにまた流れてゆく。
ふしぎだ。



2005/06/03 (ムーミンの日)うたう

いつもとちがううたをうたった。
頭のなかをかすりもしないことばをうたった。
なんだか面白かった。
そうするうちに自分のうたいかた
のようなものを考えることなった。
勉強になるなぁ。
家に帰ると、待ちに待った写真集が届いていた。
やっぱりとても、すきだ。



2005/06/02 (路地の日)まいる

今日はお店にちょっとした事件が起き
実に6時間をやきもきと過ごすはめになった。
そのうえ何もかもがうやむやになって
ぐったりとお店を出た。
夜めずらしくみなとみらいに行ったら
建物から外に出た途端、見ていた方向の
空にどかんと花火が上がった。
雨のなか、しっかりと上がっていた。
花火を見たら無性に夏が恋しくなった。
それにしても
視界はすっかり夏なのに
傘を持って寒さすら感じながら見る花火は
目と肌がべつべつの季節にいるみたいで
とても不思議だった。
昼間のぐったりが嘘みたいに気分が良くなって
ああ、しあわせ。



2005/06/01 (氷の日)

バナナがない
バナナがない
バナナがない
バナナがないさびしさが
あんたにはわかんないのよ
と、そのひとは早口でひといきに言った。
娘さんらしき人に向かって言った台詞だった。
それをうっかり聞いてしまったから
どうしようもない気持ちになった。
そんなにバナナに熱をあげたことはない。
すくなくともわたしはない。
どういう会話だ。
しかもそのひとはカレーとコーヒーを平らげた後
あーやきとりたべたい
と言った。



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