2005/05/15 (ヨーグルトの日)のこす

食べ方がきたない。
のを見るのはつらい。
食べている途中がきたないのもつらいけれど
食べたあとがきたないのはもっとつらい。
おなかがいっぱいだからのこすのかもしれない。
お金をはらって帰るのだから文句は言えない。
でもすくなくともわたしは
あっさりと残すひとと一緒には過ごせないだろうなぁ。
あまりにも怒りが湧いて。



2005/05/14 (種痘の日)俳優

このところよくドラマを見る。
けっこう真剣に見る。
あるドラマの、その回の大事な役の男性に
妙に見覚えがあって、でも
なかなか誰だか思い出せなかった。
最初は笑顔が記憶にひっかかって
つぎはむっとした顔がひっかかって
すこし前に見ていたドラマに出ていた日比谷先生
だったことがわかった。
全然かっこうが違うからなかなかわからなかった。
その役はいつもむっとしている医者で
でもときどきにかっと笑う。
役者さんは同じ顔で、いろんな役をやって
そのたびに別のひとのように振る舞うけれど
表情のひとつひとつはやっぱりそのひとのものだから
役者さんはすてきだなぁとおもう。
あこがれる人間のひとつ。



2005/05/13 (竹酔日)まちがい

あのタイミングはぜったいにおかしい。
猫が道をわたるの。
すごく警戒してから飛び出してくるくせに
妙に危ないときに出てくるんだもの。
しかもすごいスピードで。
もうちょっとなんとかしてぇ。



2005/05/12 (アセロラの日)法則

うちの店には確固たる法則があって
それはジャンケンのときに作用する。
誰がやってもいいけれど、ちょっと気の重い作業
たとえばみんなのまかないをつくるとか
店長会に代理で出るとか
そういう当番を決めるときにわたしたちは
ジャンケンで決める。
そこでいつからかわたしたちの間に
言い出したら負ける
という事実がうかびあがった。
なにかを決めなくちゃ、となって
じゃあジャンケンで決めよう
と号令をかけたひとがたいてい負ける。
なぜだかわからないけれど負ける。
今日もそうだった。
どうしてかなぁ。



2005/05/11 (大津事件記念日)むじゅん

毎日毎日部屋のことばかり考えて
他のことが手につかないのではやく落ち着いてしまいたい。
そしてなんだかんだと、収納の為に
ケースやかごやのれんや、と
いろいろ買ってくるわけだけれども
なんだかおかしい。
ものを片付ける為に一生懸命
あらたにものを買ってきていることが。



2005/05/10 (コットンの日)ワンシーン

昨日の海辺でひとくみの老夫婦をみた。
砂浜にそって舗装された道もある場所で
おばあちゃんが砂浜をゆびさして、たぶん
砂浜の方を歩きましょう、みたいなことを言った。
そして砂浜に下りた。
でもおじいちゃんは何も言わずに
ふと目を背けて舗装した道を歩いていってしまった。
わたしははらはらしながら見守った。
おばあちゃんはその背中にむけて少し口を開いて
でも何も言わずに口をつぐんだ。
そして三歩くらい砂の上を歩いてから
諦めたように舗装の道へ上がって
おじいちゃんのあとをゆっくり歩いていった。
わたしはなんだか泣きたい気持ちになった。
しかもおじいちゃんは長いこと振り返らなかった。
ついてこないかもっておもわないのかな。
しばらく先の方まで歩いてからふとおじいちゃんが振り返ると
5メートルくらい遅れてきたおばあちゃんを待って
またふたりで一緒に歩き始めた。
わたしは口をつぐんだおばあちゃんの一瞬の表情があたまから離れなくて
おばあちゃんはきっと一緒に
砂浜を歩きたかったんだよねぇ
と言ったら
でも今一緒に歩いているからいいじゃない
と言われた。
そうかもしれない。
そこに長い時間があるから
そういうふたりになったのかもしれない。



2005/05/09 (黒板の日)ひこうきとくるま

うちのワゴンRは高速デビューした。
羽田空港にパンを食べにいって
飛行機を見ながら青空の下で絵を描いて
お台場に行こうということになった。
羽田方面からお台場に入るには一本しか道がなくて
そこはトンネルで、高速道路。
どうしても高速をつかうしかなくなったので
しかたなく入った。
700円だった。
料金所から入って、トンネルを抜けて
すぐ出口、お台場に着いた。
1分もかからない場所を通る為に
700円。
へんなきぶんだった。
お台場海浜公園からも
飛び立つ飛行機がたくさん見えた。
でっかいなぁ。

 

2005/05/08 (ゴーヤの日)せんたく

とてもすてきなライブだった。
ときどきぐだぐだになりながらも
幼なじみの四人ならではのテンポですすんでいった。
なによりもみんなが楽しそうで
見ているみんなもにこにこしていて
よかった。
とてもよかった。
初めて間近に見る洗濯板は
タップダンスみたいな音だった。



2005/05/07 (博士の日)気合

昨日道をあるいていたら急にしゃっくりが出て
いやだったので、ふん!と気合を入れてみたら
ちゃんと止まった。
しゃっくりは自分のちからで止められると確信した。
ということをしゃっくりをしている母に言うと
母も気合を入れていた。
そうしたらほんとうに止まった。
やっぱり間違いない。
その気になればできることって
意外とけっこうたくさんある。



2005/05/06 (ゴムの日)処世術

あたまの裏側では別のことを考えながら
今日もいちにちがすぎていった。
話し上手聞き上手なひとに
その心得をじっくりと教わった。
さっそく実践、とおもって話しかけてみるものの
自分のものになっていないので
あやつり人形のようになってしまったのだった。
その日はまだ遠い。
今日の終わりにはおじぎそうが
ミモザという名前だと知った。
ミモザ。
おいしそう。



2005/05/05(わかめの日)ひとくぎり

みんな優しいから
だからこうなったのかもしれない
と、話を聞きながらおもった。
ただそうおもった。
とにかくわたしは
一年後には笑顔で会いにいけるように
安心してもらえるように
いっしょにがんばろうとおもった。



2005/05/04(競艇の日)おとなあそび

連休中の河原にはひとがたくさん。
ちいさなこどももたくさんいたけれど
昼間からお酒をのみ、たべて、喋る
思い出したようにボールであそんだりする
バーベキューはおとなのあそびかなぁとおもう。
今日もまたすてきなひとたちにたくさん出会った。
でもついつい人見知りが顔をのぞかせる。
必死にこらえて喋ってみたりする。
いまひとつ、板につかない。
みんな当たり前のように話しかけてくれるのが
それでわたしはうれしいので
すごいなぁ。
それは置いておいても、今日は
また会いたいふたりをみつけてうれしかった。
あたまをふると煙のにおい。



2005/05/03(世界報道自由の日)銀杏

いままで銀杏の木がきになるのは秋
色づいてはらはら舞うときだった。
今年はなぜか春先にふと見上げた木が銀杏だった。
2週間くらい前にはみどりのちいさな
でもちゃんと扇形の葉っぱが出ていて
今やわさわさと風に揺れるほど大きな葉っぱになった。
家でちょっと育てているだけで
なんだかいつもより葉っぱが気になる。



2005/05/02(緑茶の日)谷の町にて

平日だろうと休日だろうと
おかまいなしに人の多い町。
今日もばったりと知り合いに会った。
さがしものへの道すじに少し希望がみえた。
あらたなおでかけ計画が立った。
電車から見えた木に咲いていた花が妙に気になって
図鑑で調べてみたりもした。
ヤマボウシ。
そして愛するおじぎそうのことを調べようとしたら
どこを読んでも載っていなかった。
その本屋の棚ほとんど全部見たのになかった。
おじぎそうって名前じゃないのかなぁ。



2005/05/01(扇の日)自由と

そのひとのうたごえはどこまでも自由。
いつ見てもそうおもう。
わたしはたまにうたいながら
重たいものを背負っているときがある。
びしょびしょのコートのようなもの。
でもそのひとはそんなもの一度も
感じたことがないかのようにするするとうたう。
わたしはいつまでもそのコートを脱ぐでもなく
乾かすでもなく
ずるずるとひきずっている。



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