2004/11/15(昆布の日)いしんでんしん

そのひとは夕方になるとよくお店にくる常連さんで
元気なかんじの女のひとで
ホットコーヒーと、チーズケーキか
グレープフルーツのプリンをいつも食べる。
でもそういえばここ数週間姿を見ていなくて
今日なぜかふとそのことに気がついて
あのひと最近こないなぁ、なんてぼんやり考えていた。
そうしたらその一時間後くらいに
来た!
びっくりしたけれど普通にしていたら
「ひさしぶりだねぇ。
最近いそがしくしていて来られなかったから
ずっと気になってたんだぁ。」
とそのひとは言った。
うーん。
うれしいかもしれない。



2004/11/14(盛人の日)演劇

ひさしぶりにともだちの演技を見にいった。
四年間のまとめとなる最後の作品のようだった。
最初にみたときとはあきらかにちがう
わたしのともだちと、その仲間たちのたしかな
自信とかがやきがみえる2時間だった。
ただきらりとひかるのはとても貴重なことなのだ。
ただそこにいるだけで。
集中の束が舞台じゅうにあふれていて
どきどきした。
今日もまたあたらしいちからを貰ってしまった。



2004/11/13(うるしの日)ふたり

だいすきなふたりがいて
ふたりはとてもあたたかいものをわけあっていて
その空気がふわりとこちらにつたわってくる。
だからいつもうれしい。
ゆっくりと時間をかけてこうなったのだと
感じる瞬間がたくさんあって
それもまたうれしい。
お互いをおもいあっているのがじわりとわかる。
ああ、すてきだ。



2004/11/12(皮膚の日)だらく

けっこうひさしぶりにだらだらと寝た。
昼まで寝た。
バイトまでの時間にいろいろやろうとしていたことは
全部あきらめてみた。
体は楽になったけれどそんなにいい気分でもなかった。
ざんねん。
毎日妙にあたたかいから、あちこちで
クリスマスの準備がされていてもどうもうれしくない。
あれはきっと寒いからきらきらしているのに。
はやく寒くならないかなぁ。



2004/11/11(鮭の日)丹沢

山に登った。
男坂、という名前の山道は
坂ではなく急な石段のあらしだった。
いつものひとたちと気楽にのぼる。
ときどきすれちがうひとと挨拶をかわす。
すこししゃべったりしてみる。
黙々とひとりで山を登るきもちって
わたしにはあまりたのしそうに思えないのだけれど
そのひとたちはたのしそうにみえた。
杉林はやはりどこか他の林とちがって
まっすぐでびっしりでしずかだった。
その日のうちに筋肉痛がきているので
あしたはきっとひどいのだろうなぁ。
ちょっとたのしみ。



2004/11/10(ハンドクリームの日)カケラ

ライブを見にいった。
何度か見たことのあるそのひとはほんとうに
体中からちからがみなぎっていて
はなすことばにも、うたごえにも
きらきらしたちからがこもっている。
そのかがやきをとてもいとしいとおもう。
みているみんなもきっとそう感じている気がする。
すてきだなぁ。
それにしても今日一日中気になっていることは
満タンのタンってなに?



2004/11/09(換気の日)ものづくり

今日はおともだちの仕事の
はじっこのほうを少しおてつだいした。
ちゃんと役に立ったのかはわからないのだけれど
ひそかな心配をよそにわたしはたのしんでしまった。
歩き回ればいろんなものがあるし。
でもかつおぶしにはびっくりした。
へとへとになって帰ろうとしたら
一日の終わりにともだちたちにもばったりと会えて
今日はなかなかよかったぞ。



2004/11/08(刃物の日)ゆれ

時間に追われるのはつらい。
あと何分でこれとこれをして、
何分までにこれを終わらせて、
何分までにあそこにつくように…。
というようなことばかり考えていると
いったいそもそもなにがしたいのだか
よくわからなくなってしまうのだった。
だからやっぱり、ぼーっと過ごせる時間は
すくなくともわたしにとってはとても贅沢だ。
でも忙しくなにかをできるのはありがたいので
それはそれでたのしめたらいいなぁ。
なんて考える今日このごろ。



2004/11/07(知恵の日)新札

千円が野口英世
五千円が樋口一葉
諭吉がきらきら
になってから一週間が経った。
一日に、朝のニュースで笠井アナが
「どこで出会うかたのしみですね〜」
とすてきなことをいうと小倉さんは
「新札くらいATMでおろせばいくらでも出てくるよ」
と夢のない発言をした。
「ATMなんて、そんなの邪道です。
やっぱり流通しているところでばったり出会うのが醍醐味ですよ」
と言い返す笠井さんにこころから賛同したものだった。
樋口一葉に出会うのはいつだろうなぁ。



2004/11/06(お見合い記念日)青山

深夜のイベントでライブを終えて
ぽけーっとしていたら
川崎のカレー屋さんで働いてますよね?
と話しかけられた。
何度かお店に来ていてわたしを見たことがあったらしい。
すごくびっくりした。
カレー屋さんでないときのわたしは
カレー屋さんの話をされても
切り替えがうまくいかないみたいだ。
でもあんなところにそんなひとがいるなんて。



2004/11/05(電報の日)ほっ

とてもうれしいことがあった。
先週、わたしが服をよごしてしまったお客さんが
今日来てくれたのだ。
そして、わたしの顔を見るなり、
大丈夫でした、と笑顔をみせてくれた。
よかった。
だって今日もその服を着ていた。
ほんとうによかった。
ずっと気になっていたから。
あぁ、よかった。



2004/11/04(旗の日)去って

上手にできないことがたくさんある。
目をそむけていることがたくさんある。
そうするうちにいつのまにか漠然と
日々が過ぎてゆくのはこわい。
そういうときばかり上手に
都合の悪いことをわすれてしまうから。



2004/11/03(文具の日)学園祭

怒濤の三日間を終えた。
売れに売れたシェイクはほんとうに
長い時間行列が続くいきおいで
バイトを上回るくらいの真剣さをもとめられた。
何度もきてくれるお客さんがうれしかった。
仲間のみんながこんなのはじめて、と
いいながらつくったわたしたちのお店は
いろいろあったけれどとてもよかった。
とても良い仕上がりだった。
すてきな思い出になった。
ああ、よかったなぁ。



2004/11/02(阪神タイガース記念日)まよい

ふらふらしてばかりいる。
ような気がしてしかたがない。
なんだかよくわからないけれどよくない
ような気がしたりもする。
わたしは毎日なにをやっているのでしょう。
それにしてもシェイクはよく売れるのだった。



2004/11/01(犬の日)初日

おもったよりたくさんシェイクは売れた。
あたたかい日が味方してくれた。
ばたばたしたり、ばたばたしたり、
いそがしくしたり
しているのがとても新鮮で何度も
たのしいねぇ。
とわかちあってしまった。
きっと三日間はあっという間だろうな。



もどる