2004/10/31(日本茶の日)あれこれ

はじめてだったとおもう。
こんなふうに出店をいちからくみたてて
一日中なんだかんだと飾りつけて。
明日からはバナナシェイクを売る。
隠し味も入っている。
たのしくてたのしくてしあわせだったけれど
いろんなおもいがそこにはきっとあって
あまり単純なことではないんだ。
夜はひさしぶりに麺房亭。
わたしが知っているのと同じように
ともだちははたらいていたし
お店もそうだったし
マスターと奥さんにも会えたし
一緒にいったともだちもひさびさで
なんだかほっとした。



2004/10/30(初恋の日)事件

たいへんなことをしてしまった。
そのお客さんはたまに来てくれている男のひとで
わたしはテーブルの上のガムシロップをひっくりかえして
そのひとのジャケットにすこしかかってしまった。
何度も何度も謝ったけれど
そのひとはしばらくのあいだとても動揺していた。
とても気に入っているものだから、と言った。
綺麗にふいてみて、とりあえず大丈夫そうだとわかり
すこしほっとしたけれど。
わたしにもとても気に入っている持ち物があるから
かなしい気持ちがわかるから
胸が痛くてたまらなかった。
帰り際にそのひとは
たびたび謝るわたしに向かって
わざとでないことはわかっているし、
このお店はすきだからまた来たい。
だからお互い気持ちよくいきましょう。
と言った。
謝罪の言葉を述べることが必ずしも
状況をよくするものでもないこともわかっていた。
クリーニング代を出しますともいったけれど
それでどうにかなるのかもわからなかった。
どうしたら気持ちよいのかわからなかった。
胸が痛い。



2004/10/29(とらふぐの日)レコーディング日記

HAREM二度目のレコーディングは
歌録りもすべて終了。
前回よりずっとずっと自由に
たのしくうたうことができたのはきっと
この一年間でうまれた信頼関係のおかげかなぁともおもった。
録るからこそのたのしみをみんなで味わっている
ようなきがした。
そして普段ライブをしているからこその
うれしいハプニングもあって
ほんとうにうれしくて
笑いをふくんだうたごえがしっかりかたちに残った。
できてからのおたのしみ。



2004/10/28(日本のABCの日)というわけか

わからないけれど今日は
お店に日本語のまったく通じないひとがきた。
ふたり連れできた。
前に来た時は日本人のお友達ときた。
今日はふたりだけで、
前に来た時と同じものを指さして注文した。
ヨーロッパ系らしいけれど何語かわからなかった。
でもとにかく日本語はだめだったので
ためしに英語をすこししゃべってみた。
うそみたいにつうじた。
ちょっとした世間話をして
わらいあったりできてしまった。
英語って。



2004/10/27(世界新記録の日)いた

小指がつきゆびみたいになった。
突き指ってすごくなつかしい。
この鈍い痛み。
原因がわからないけれど。
きっと朝起きたら治っているのだろうと
おもうと朝がたのしみ。



2004/10/26(サーカスの日)

かんがえて
かんがえて
もうなにもわからなくなったから
やめてみようっと。



2004/10/25(リクエストの日)かまくら

いちにちお休みだったので
すこし遠くまで散歩に行った。
もともとが歩くつもりだったけれど
かるく山ものぼってしまった。
油断したら波にのまれて砂まみれになった。
夕日がかくれるのをみた。
反対側のそらに白い月をみた。
一日中外にいたから
家に帰ってもまだ外の匂いがした。
それにしても今日はうれしくて
またたくさんしゃべりすぎてしまった。
たまには
ちいさくてもきらっとひかることを言ってみたい。
ハチミツみたいに。



2004/10/24(ツーバイフォー住宅の日)大人気

どこかの掲示板でのとあるビデオの話題で
「そうか大人気なのかぁ」
と書いてあるのを見て
「大人気」
をずっと
おとなげ。
おとなげ。
と思い込んで読んでいたらさっぱり意味がわからなかった。
そういえばこれをおとなげと読むときには
必ず否定するのだなぁ。



2004/10/23(津軽弁の日)ゆうびん

CDがとどいた。
大学時代のほんの一部だけれど、一緒にすごした
ともだちのうたとギター。
そんなに長い付き合いでもないのに
そのひとはわたしをよろこばせるのが上手。
ことばをたいせつにしている
いろんなことを両手をひろげてかんじている
のではないのかなぁとおもう。
郵便でとどいたCDにはおおきな筆の字。
いっしょに入っていた手紙もなんだか豪快。
宛名もどっしりと書かれていてほっとした。
わたしたちはたいてい別々だけれど
たまに会ったときにはすごくいいものを
持ちあってわかちあえる気がするんだ。



2004/10/22(パラシュートの日)遭遇

働いて、ともだちにあって
歩き回ったあとにてくてく家まであるいていたら
とてもとてもひさしぶりのともだちに
ばったりと会った。
わたしたちはこの数年もはや
まったくべつべつのくらしを続けていて
一年のうちに何度かしか会うことがない。
でもわたしたちはずいぶんと小さい頃から
お互いを知っていて。
なんだか不思議なのだ。
全然あわなくてもいちばんのなかよしだとおもえるのが。
ほかにそんなひといないのだもの。
毎日のいろんなことを共有できるひとも大切で
こうしてたまにしか会わなくても大切なひともいて。
これがわたしの23年間なのだ。



2004/10/21(あかりの日)

うまれて初めてホームランを打った。
バッティングセンターだけれども。
的に当たってファンファーレが鳴る。
そんな日がくるなんて。
今日は働きもしたけれど
一日中あそんでいるみたいでわくわくした。
それにしても矢沢永吉のファンはやっぱりものすごい。
あつい。



2004/10/20(リサイクルの日)あらしふたたび

またまたあらしがきた。
容赦がないのだった。
このまえのあらしで浸水していた横浜のお店たちは
きっとまた水につかってしまったのだろう。
雨が束になってぶつかってくる。
でも夜中になっておさまってくると
すこしがっかりしてしまうのはなぜだろう。
大荒れのときにどきどきしてしまうのは。
家にいればだけれど。



2004/10/19(バーゲンの日)盲点

今日知ったこと。
目の中には盲点という場所がほんとうにあって
そこには「見る」ための細胞がないから
その場所ではものをみることができない。
そしてその盲点の部分に本来見えるはずのものは
それ以外の場所の情報から脳が想像して
補って像をむすんでしまうのだって。
だからわたしが毎日見ているもののどこか一部は
ぽつりと想像だったりするのだ。
いい天気で、一面の青空!とおもっても
その青のどこかは想像。
なんだかすごいぞ。



2004/10/18(冷凍食品の日)屋上

わたしは屋上がすきだ。
たかいところがすきだし
上に何もないのがすばらしいとおもう。
でも今日高島屋の屋上にいったら
予想以上にたくさんのひとがそこでくつろいでいた。
それをみてすこしかなしくなった。
こんなところでしかくつろげないなんて。
自分のことを棚に上げてそうおもった。
自分のことを棚に上げていることが
結構よくあるような気がしてきた。



2004/10/17(沖縄そばの日)ゆとり

ほんとうは駅前に自転車を置ける日だったのに
今日は贅沢に徒歩ででかけた。
贅沢ついでにウォークマンも置いていった。
ふらりふらりと歩き回ってから
夕方に夕日と反対側のそらを
夜の色になるまで眺めたら
すっかり冬のようでさむかった。
いろんな匂いがした。
そしてふと反対側のそらを見たら
びっくりするくらい細くて大きい
すてきな三日月がぽっかりといた。
歩道橋のまんなかでそれをしばらく見つめた。
最近くらしぶりが贅沢すぎる。



2004/10/16(ボスデー)はじめての

やっぱりむずかしかったなぁ。
ふたつのことをいっぺんにやるのは。
でもあのどきどきは結構すてきかもしれなかった。
みんなの見たことのない姿もよかった。
今日はゆうがたもとても綺麗で
富士山のまわりは波打つ雲がひかっていたし
すこし経つとあおぞらにピンクのうろこ雲。
すべてが桃色。
そうするうちに長野から冬のたよりが届いた。
山に雪がかぶったよ。
白鳥が来たよと。
なぜだかわからないけれどわたしはそれを読んで
ああ、ほんとうにこれでよかったとおもった。
うれしかった。



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