2004/08/31(野菜の日)

どれだけたくさん時間をわけあっても
越えられそうにない壁がある。
かんがえるほどにますます
どうしようもなくなってしまう。
ほんとうは覚悟していたのに
そのときが近づくのはやっぱりこわい。



2004/08/30(冒険家の日)事件

まかないをひとりでたべていたら
となりのテーブルに座っていた4歳くらいの男の子が
ふきっ ふきっ
とつぶやきながら謎の踊りを披露してくれた。
わたしはかなり楽しんでいたのに
おかあさんがやんわりと止めてしまった。
今日も平和だなぁ。



2004/08/29(焼肉の日)ひとつ

ひとつなにかを手に入れたなら
すぐに別のなにかが欲しくなる。
そうしてどんどんとすすむうちに
なにがなんだかわからなくなってしまう。
ほんとうに自分が大事にしたいこととか。
つかまえていたい気持ちとか。
そもそもなにが大事なのかさえ。



2004/08/28(気象予報士の日)海について

このあいだ波の音は右から左に鳴るのだと
発見して、それはどこでもそうなのか
たしかめてみたかったけれど今日はいろんな音がして
結局よくわからなかった。
わたしたちが見ていようといまいと
寝てても起きてても波は止まることがなく
それはあたりまえなのだけどあらためて
すごいなぁとおもう。
雨の荒れる海もまたすてき、だ。
波の音を聴きながらkozaをうたう、
のもまたとてもすてき、だ。



2004/08/27(寅さんの日)弾き語り

そうとうひさしぶりのともだちと
全然ひさしぶりでないともだちと
おいしいおいしいペルー料理をたべて
おおいに盛り上がったあと
弾き語りのライブをみにいった。
ひきながらうたうことの難しさをひしひしと
感じていた今日この頃だったので
なんだか勉強になった。
ほかに聴く場所が少ないぶんことばを
じっくりと聴かせられるのだな。
きたるべき日にむけてじわじわと
緊張とたのしみがおしよせる。



2004/08/26(レインボーブリッジの日)べらべら

べらべらべらべら。
という音がにあうくらいよくしゃべった。
相合傘たのしみ〜っていううたを
ついに聴けるかとおもえばふられてしまって
それはそれでおもしろかった
はなすことなくならないといいねぇ。



2004/08/25(即席ラーメン記念日)おいわい

今日はだいじなおともだちであり相棒でもある
ひとのお誕生日のおいわいをみんなでした。
おいわいするってたのしいなぁ。 
それぞれのあたたかいきもちをみられることも
おいわいされてくすぐったそうな表情も
でたらめなうたをにこにこうたうことも
ぜんぶがたからものだ。
そんな麻痺していないきもちがまだまだ
じぶんのなかにものこっていることが
わかってすこし安心したりもした。
すてきな一日だったなぁ。



2004/08/24(愛酒の日)ふらり

両手に抱えた沢山の荷物は
そのうちのなにかをころりと忘れさせる。
そうしていつのまにかなくしてしまう。
自転車の鍵も。
こころのはじっこも。
それがこわくなくなってしまったことが
なによりもこわい。



2004/08/23(白虎隊の日)酷使

今年の夏はよくあそぶなぁ。
しかも体をうごかすことが多くてすがすがしい。
これってすてきなのではないかしら。
でもこんなにあそべるのは今年が最後
という気がわたしもしている。
季節をはこんでくる雨は今日も
秋の匂いをたくさんふりまいてしまった。
冬へのいろんななつかしさでどきどきする。
夏が終わるなぁ。
そしてもうひとつ終わろうとしているものがあり
でもそれはうまくおわりの形をとれずにいて
じわじわといろんなきもちを圧迫する。
もういちどがんばれるのだろうか。



2004/08/22(チンチン電車の日)きゅん

すきだからやってるんです。
と、13年経ってもすてきにわらって言えるなら。
すごくちからを貰った気がした。
その頃にもうきうきと
相合い傘たのしみ〜なんて
うたがうたえているといい。



2004/08/21(噴水の日)なんという朝

今日は車で三保の松原まで行った。
ひさしぶりに朝六時に起きて。
たいてい唐突なわたしの計画に
乗ってくれるいつものひとたちとは
いくらでも時間を共有できる気がする。
たのしくてあっという間だったけれど
早起きのおかげで長い長い一日だった。
帽子をかぶった富士山を眺めて
おんなじほうへのびをする松を眺めて
いつもよりあおい海にびしょぬれになって
この夏初のかきごおりをたべて
いろんなことおもったからきっと
あしたはたのしくうたえるぞ。
それにしても運転はたのしい。



2004/08/20(蚊の日)電話

バイト先に電話がかかってきた。
「アルバイトの、電話をしました。
がいこくじんです」
と、たどたどしく喋った。
この人はおそらくなんかいも
なんかいも
「がいこくじんです」
と名乗っているような気がした。
それは名前じゃないよ。
でもだからってなにもできなかった。
くるしい。



2004/08/19(俳句の日)いきもの

濃密な日々からひといきついて
すこしおちついて考えてみる。
今うたをうたうことに前向きな気持ちを持てていて
それは今までとはちょっと違う感覚で
自分に対して抱いているたくさんの課題のうちの
ほんの一部だけれど溶けだしてきたかんじ。
ずっと考え続けていたことと
いろんなひとのすてきな音楽を聴いて
いろんなかたちにふれて
すこしずつかわってきていたことと
とてもがっかりしたことと
そうやって積み重なってきたものたちの
引き金をひいたあつい夏の夜の音楽と。
そうして気持ちが入れ替わってみたら
突然血が通ったみたいだ。
とてもとてもたのしい。
このきっかけをじっくりと慣らして
目を凝らして次の場所へすすめたら。



2004/08/18(米の日)じりじり

風がふけども暑い暑い日。
どちらかにちからづよくひっぱられると
それはとてもうれしいものであっても
バランスがくずれて残酷になる。
そうしていろんなことがぐちゃぐちゃと
混ざってのみこまれてしまう。
どっちもこころからたぐり寄せられたらいいのに。
やさしくなりたい。



2004/08/17(パイナップルの日)横浜

今日はおいしい飲み物をのみ
おいしいごはんをたらふくたべ
きもちのよいライブだった。
いま、つかみかけているなにかを
手放さないようにと願う。
もうあとひといきで、つかめそうなの。
わすれてしまいそうになったら、遠くの地から
届けられた砂をからからと振ろう。



2004/08/16(女子大生誕生の日)おしゃべり

旅のおみやげ話はいつだってきらきら。
そのことばをぎゅうと抱きしめて
同じ風景をなぞれたらなぁとおもう。
実際それはできないわけで
そこへ行ったひとだけの特別。



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