2004/06/29(トランジスタの日)きゅーちゃん

おはよう。こんにちは。あちょ〜。
きゅ〜ちゃん。ごほごほっ。
あははっ。おいっ。うふふふ〜。
喋ったよぉ。ばいば〜い。ぐるる〜。

九官鳥はそらをみながら
たくさんのことばを吐きだした。
高い声で、低い声で、はやく、ゆっくりと。
しまいには
ほ〜ほけきょ なんて
ほんとうみたいに鳴いた。
たくさんの声色をあやつったあと
きゅーちゃんはとても綺麗な声で
ぴろぴろぴろ、と鳴いた。
これが、ほんとう?



2004/06/29(星の王子様の日)片付け

なんとなく忙しい日々にかまけて
ものすごく散らかり放題だった部屋を
一気にかたづけた。
といいたいところだったけれど
あまりにあつくて途中で挫折。
でも靴は洗った。二足。
あと雪崩をおこしたCDとMDをたすけてあげなくちゃ。
ケースに入れて、MDには名前をつけて。
あと冬のふとんを干してしまってあげなくちゃ。
あと平積みになっている本に居場所をつくってあげなくちゃ。
あとあと。
そうしている間にまたあたらしく散らかってゆく。



2004/06/28(パフェの日)なまえ

名前のないナントカ
というものに妙にこころ惹かれるのは
それだけ「名前」に
きもちを寄せているからかもしれない。



2004/06/27(奇跡の人の日)海によせて

うみあそびはたのしい。
まっくろの海と空がいつのまにかふじいろになって
気がついたら朝だった。
くらやみはたくさんのなにかを覆いかくす。
このかんじはあの戸狩の朝にすこし似ている。
朝になったら貝あそびをした。
貝が砂にずぶずぶすすんでゆく姿は
知っていたけれど目の当たりにすると
とてもとても大興奮だった。
あんなにうごかなそうなのに、
あんなにうごくなんて。
蟹とのたたかいには一度も勝てなかった。
海にもきっと一度も勝てない。



2004/06/26(露天風呂の日)へだたりを

6月はHAREMとしては3本ライブをした。
なんとなく、この3本はすごくいつもとちがう
なにかが起きた月だった。
もっともっといろんなものを感じて
がんばりたいな。
いつもどこかで、客席が遠くて
それが怖かったりもして
そういうきもちを克服したいとおもうけれど
今日は海あって、お客さんあって、わたしたちあって
とてもいいものになったのではないかなぁ。
みんながあんなにうたってくれるなんて、
ほんとうに感動してしまった。
たしかにしあわせだった。



2004/06/25(天覧試合の日)ところてん

運悪く週末の終電にのってしまった。
しかも少し遅れていたのでみんなかりかり。
押しに押してよくわからなくなった。
さんざんきゅうきゅうして
ドアが開くたびにざあと外に押し出されて
ところてんみたいだなぁとおもった。
しようもないことを考えたらすこしらくになった。
でもやっぱり湿気がおもたくて
いきがくるしい。
夏ってこんなだったっけ?



2004/06/24(ドレミの日)おろおろ

なつかしいひとにあった。
離れることにためらいのないそのひとは
明日にはまた遠くへいくのだ。
いろんなものをおいて出かけるのは
こわくはないのかな。
それにしても今日はさまざまなかたちで
さまざまな衝撃をうけつづけた。
ことばに。かたちに。おんがくに。
おろおろ。
しかもまた気球に乗ってしまった。
ちがうのに。



2004/06/23(オリンピックデー)ぬぼー

すっかり夏の空気ただよう。
外でぼんやりと月を眺めて
家に帰るとなんだかあちこちかゆい。
よく見てみたらアリを二匹も連れ帰ってしまった。
しかもちょっと羽がついてるアリ。
とりあえずベランダに放してみたけれど
12階からあるいて家まで帰れるかな。
羽でなんとかならないかな。



2004/06/22(かにの日)まだすこしおもう

目の前になにかがどんどんくるのは
結構つらいのだけれど
いっぱいになってしまうのだけれど
でも実はすごくらくなことかもしれない。
なくなってしまったらまた悩むのだから。
バランス。
そう、バランスだ。
たのしいが減らないのとおなじように
かんがえることも減らないみたい。
きっとずっとたのしいだけじゃ、たのしいは
たのしいのかたちでなくなってしまう。
そんな当たり前だけどわすれてはいけないことに
気づかされた風のつよい日。



2004/06/21(正倉院宝物はじまりの日)たからもの

風がとてもつよい。
うなる音に不安をかきたてられたのか
いろんなことを考え込んで。
そんなそぶりをすこし、見せてしまったら
なんだかとてもありがたいことが起きた。
こころづよいな。
ああ、なんだ。ほんとうは
しあわせなんだなぁ。
でもできればナメクジとちゅーは
したくなかった。



2004/06/20(難民の日)まちぼうけ

まちぼうけ
まちぼうけ
あるひせっせとのらかせぎ
そこへうさぎがとんででて
ころりころげたきのねっこ
ていううたがあたまから離れない。
今日はたかいくもとひくいくもが
なんどもなんども交錯して
圧倒的なそらだった。
かぜはどかん。



2004/06/19(元号の日)いろいろなこと

ついに念願のさくらリキュールを発見!
あのときの感動といったらない。
ところでひさびさにサークルの子たちをみたら
ますますたのもしくなって。
みていてとてもたのしかった。
がんばろう。とおもう。
そしてともだちたちの、たくさんの真剣な
熱をもったことばをきいているといつしか
聞いているこっちが不思議なちから を
貰っていることに気づく。



2004/06/18(考古学出発の日)あたらしい

今日はみんなのあたらしい曲を聴いた。
あたらしいはたのしい。
なんどもやりこんでいくたのしさの前に
みたこともないものをあれこれ探ってみるのは
最初にしかないたのしみだ。
あたらしいものはいつしか
しっくりとこのからだにしみ込んで
もとあったどこかと一緒にまたひかりだす。
それもそれでたのしい。
たのしいは減らないのだ。



2004/06/17(おまわりさんの日)まめ

まめができるのはよろこばしい。
まめができるくらいなにかを一生懸命やっているとおもうと
なんだかきもちがいいじゃない。
あたらしいことをはじめると
あたらしいまめができる。
たちはだかるFの壁を越える頃には
ひとさしゆびのよこっちょが
かちかちになっているのかもしれない。
はやくそんな日がくるといいなぁ。



2004/06/16(麦とろの日)遠出

立川に行ってみた。
南武線の果て。
太陽のひかりをたくさん浴びたら
あたまがいたくなってしまってすこしくやしい。
日かげをもとめて駆けつけた犬に踏まれそうになったり
ちびっちゃいアリにかまれたりしながら
のんびりはいいなぁとおもった。
晴れなのに 雨 を
くちずさんだりして。



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