2003/12/15(権利章典の日)  猫と箱

うちの団地のエレベーター。
一階から乗ろうとしたら先客がいた。
ねこ。
どうするの?と聞いたらにゃあと返事をしたので
乗せたまま12階へむかった。
途中6階でドアが開くと、ためらいがちにねこは降りた。
20年近く住んでいるけどねこと乗ったのははじめて。
エレベーターこわくないのかな。



2003/12/14(南極の日)  ながれぼし

今日の夜空はすてきだった。
流れ星をみつけた。
ふたつもみつけた。
どうしてこんなにしあわせなきもちになれるんだろう。
でもその直後、携帯が鳴って、
「エロ声盗聴!」のメールが強引にとどいた。
だいなし。



2003/12/13(ビタミンの日)  破壊

今日おみせの看板がこわされてしまった。
てづくりの看板。
ずっと使っていた看板。
弁償するとか、謝るとか、それは大事なことなのだけれど
そうしてもなんだかむなしい。
もうもどってはこないのだから。



2003/12/12(バッテリーの日)  メモ

とにかくとにかくメモをとる。
なんでもかんでもメモをとる。
そうしてわすれっぽさをカバー。
でもメモをとろうとしたその時手元に書くものがないと
それを探すのに必死になってつい内容を忘れるときがある。
忘れるといえば、忘れたことを思い出すのに
それを考えていた場所に戻るとうまくいくのは何故だろう。
小さい頃おばあちゃんに教えてもらった知恵は
今でもとっても重宝している。



2003/12/11(胃腸の日)  「わっ」

うまれてはじめて他人のしゃっくりをとめた。
おどろかして。
うまくいった。
でも止まっちゃってきもちわるい、と言われてしまった。
うまくいったのに。



2003/12/10(アロエヨーグルトの日)  ファインディング

今日映画館で見たい映画の開場を待っていたら
ロビーに須賀健太くんがいた。
須賀健太くんはたぶん八歳くらいの子役。
彼には何度泣かされたかわからない。
有名人を見かけるといつも思うけれど
こちらはすごく顔を知っていていろんな思いが交錯するのに
むこうは当然なんとも思わないわけで
この気持ちの温度差といったら、なんだか呆然としてしまう。
彼はファインディング・二モをみていたらしい。



2003/12/09(障害者の日)  徒歩生活

先月末に駅前に置いた自転車が撤去されてしまって以来
お金を払いたくないのと無理矢理にでも歩きたいのとで
とりに行かずに毎日がんばっていた。
やっと自転車なしの生活に慣れてきていい雰囲気だったのに
今日の帰り、0時近くに歩きで家に向かっていたら
自転車に乗った知らない外人さんに
こんばんは、と話しかけられて、怖かったので無視したら
どうも、元気ですか、おつかれさまです、と
先回りしてさらに話しかけられた。
やっぱり帰りがこわいから明日自転車とりにいこう。
いきはよいよいかえりはこわい。
でも無事にかえらなくちゃ。



2003/12/08(太平洋戦争開戦の日)  もやもや

上には上がいるとはいえ、仮にも22年生きてきて
いらっとしたり、あたまにきたり、
することは何度もあった。
だからそれを消化するやり方もちゃんとわかっている。
だからちょっと経てば自分のなかでは綺麗に怒りをおさめられる。
でもすでに言ってしまった言葉はなしには出来ない。
もこもこ。



2003/12/07(みかんの日)  ほつれ

今日わたしのすぐ前を歩いていた集団のうちの一人の女の人の
ズボンのすそがほつれていて、ほどけた糸を引きずっていた。
長い長い糸だった。
たぶん一メートル近い。
教えてあげたかったけどお節介な気がしてやめておいた。
あの調子じゃどこまでのびていくやら。
今頃気づいたかなぁ。
おともだちが気づいて教えてあげてくれないかなぁ。
でもひざくらいまでほどけていったら
ちょっとおもしろいのに。



2003/12/06(姉の日)  におい

においについて考えた。
髪にカレーやらお好み焼きやらのにおいがついて
つらいときがよくある。
お風呂に入るとき、どの瞬間にこのにおいが消えるのか
気になって必死にさぐってみる。
風呂場に入ったときはまだごはんのにおい。
髪をお湯で流すときはまだごはんのにおい。
シャンプーを頭にのせてもまだごはんのにおい。
あわあわが広がってくると…。
ここか!!



2003/12/05(バミューダトライアングルの日)  くすり

くすりはあまりのみたくない。
どうして具合がよくなるのかさっぱりわからないからこわい。
そもそもあんまり具合が悪くなることがないのだけど。
でも今日はとてつもなく胃が痛くなって、
とても働けるかんじではなくなってしまって薬局に駆け込んだ。
液体の胃薬を飲んだら、とたんに痛みが鎮まった。
いくらなんでもこの効きっぷりは、絶対思い込みだ。
でもとにかく痛くなくなったのだ。
そのうちに本当に効き目が出て本当に痛くなくなった。
ちゃんと思い込みだってわかってるのに痛くなくなるのって
なんだかすごいなぁ。



2003/12/04(E.T.の日)  感電

何ヶ月に一回か、機器の調子で感電することがあるけど
今日のは今までで一番激しかった。
腕がマンガみたいにうねうね波打ったみたいな気がして
しかも結構痛かった。
こうして感電すると、たいした威力はないことがわかっていても
一瞬、しんじゃうかも、とおもう。
この衝撃がいずれ心臓まで伝わって動きを止めちゃうんだって。
おおげさかな。



2003/12/03(妻の日)  記念日

その日に設定された記念日を日記に書くようにしてから
毎日、今日は何の日かをしらべる。
すると意味深い立派な理由からどうしようもない語呂合わせまで
実にさまざまな日があったりして。
でも一日にいくつも面白いネーミングがある日もあれば
あんまり書きたくないようなのがひとつしかない日もあり
結局はしらないと何の意味ももたない記念日。
でも今日、妻の日ってちょっとすてき。
12月に入って、一年間がんばった妻にサンクスの日なんだって。



2003/12/02(安全カミソリの日)  ひとり

バンドの中でひとり、メンバーが入れ替わることって。
すべてがかわることなんだ。
それくらい強烈なちからが作用しているんだ。
光を、色をぬりかえてしまうことなんだ。
それがいいのかわるいのか、
仕方ないのか望んでいるのか、
外側からはわからない。



2003/12/01(映画の日)  The Rootsライブ

筋肉。筋肉。筋肉。
そんなことばかり考えてしまう。
うたうための、腹筋背筋のどの筋肉、
全部鍛え上げたらああなるんだろうな。
そして客席を巻き込むすごいちから。
ひとりひとりの、違ったかがやき。
すごいグループ。



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