2003/12/31(シンデレラの日) あいさつ

ついに今年最後の日。
この年の暮れにだけいきいきする
「よいお年を」のあいさつがとてもいとしい。
すごくいい言葉だなぁとおもう。
普段だったら何の言葉も交わさないような
同じエレベーターに乗り合わせただけの人にだって、
これを言われたらちょっとうれしい。
あったかくて、ひとを近づけることば。
いつまでもなくならないで欲しい。
今日はこの言葉をたくさんたくさん言おう。
みなさんよいお年を。



2003/12/30(地下鉄開業の日) ちょい

よくうっかりものをこわす。
手元がいいかげんなのかもしれない。
かわいく言えば、おっちょこちょい。
今日は部屋の電気の傘を落としてひびを入れた。
白い半透明の傘に、ビニールテープでつぎはぎした。
黒のやつ。
そういうところもいいかげんかもしれない。
直せるものは自分で直すのだけれど、そんなときは
いつもドラえもんのタイムふろしきのことを思い出す。
おっちょ、こちょい。
おっ。ちょこ。ちょい。
おっちょこちょ、い?
全部意味がわからないなぁ。



2003/12/29(シャンソンの日) あそぶ

ここ最近はとてもたのしい日々を送れている。
働くのも、ひとりでいるのもたのしいけれど
やっぱり誰かとあそぶのはすてきだな。
わいわいして、わいわいして、体が痛くなるくらいあそんで
ねむるときはとてもしあわせ。
そうしたらそのあとは、苦手なこともなんとかやれる。
あぁ、もっともっとあそびたい。



2003/12/28(身体検査の日) Stevie Wonderライブ

たしかなうたごえがそこにはあった。
あたたかい、しあわせそうなうたごえ。
広い会場に小さく小さく、表情もみえなかったけれど
きっとにこにこしていたんだろうなぁ。
そんなうたを、うたいたい。



2003/12/27(ピーターパンの日)

もともとライターやマッチのような火のつくものがだいすきで
昔はよくいたずらするなとおこられたりしたけれど
やっぱり火がすきなのだとおもう。
煙草は吸わないけどライターを買ってしまったり。
わけもなくマッチを擦ってみたり。
茶香炉の登場で、出番を待っていたライターたちも
ようやく日の目を見そう。



2003/12/26(プロ野球誕生の日) 徒歩生活2

自転車の鍵をなくした。
撤去されたのをやっとの思いでとりにいったのに
また自転車なしの生活がつづく。
歩かなきゃいけないのはまだいいとして
朝遅刻しそうになって走らなきゃいけないのもまだいいとして
駅前に置いたままの自転車はどうなる。
加算されていく駐輪代はどうなる。
ああ。



2003/12/25(スケートの日) SAfro FAmilyライブ

みんなうたうことがだいすきなんだ。
だからあんなにぴかぴかなんだ。
ひとりひとりがその場所でちからいっぱい、のびのびとうたう姿は
とてもとてもまぶしくて。



2003/12/24(締めの地蔵) 喧嘩

電車のなかで喧嘩している二人をみた。
知らない人が感情をあらわにしているところをみた。
見てはいけないようなものをみた。
あれはきっとふたりだけのものだったのに。



2003/12/23(テレホンカードの日) はまちの謎

たぶんはまちがすきだ。
でもはまちは2種類いる気がする。
すごくこのみなはまちとそうじゃないはまち。
なんでだろう。
部位とかそういうことなのかな。
でもそんなことじゃ納得いかないくらい違うのだ。
まるで別人。
だからきっぱりとははまち好きを名乗れない。



2003/12/22(冬至) Dee Dee Bridgewaterライブ

彼女の全身はサービス精神でできている。
ショウの世界を生き抜いてきた人はやっぱりちがう。
見る人を引き込んでしまうなにかが、そこにはある。
とても尊敬する、だいすきなアーティストのひとり。



2003/12/21(遠距離恋愛の日) 風景

今日はとてもいいものをたくさん見た。
夜から朝へと移り変わる空の色。
海から顔を出す朝日。
白くひかる富士山の姿。
透明な空にうかぶとんび。
今日しか見れないはずのものをしっかりと見た。



2003/12/20(シーラカンスの日) すれちがう2

見知らぬひとと街中ですれ違うことがすごいことなのだと
たまに思うときがある。
その瞬間、聞こえてくる会話に耳を傾け、
どんな話をしているのか想像してみたりする。
たまたますれ違ったその人にも、その人の生活があって
ほんの一瞬を共有してまた離れていく。
なんだか不思議だ。



2003/12/19(日本初飛行の日) 眠れぬ夜

目をつぶってもうまく眠れない日がある。
そんなとき、赤い六角形がたくさんみえてくるとますます眠れない。
目をつぶったあとに浮かぶ形たちは右や左に流れて
みるのをやめようと思うほどにいろいろに形をかえていく。
あの柄はなんだろう。
しかもびっしりしてる。
びっしりはこわいのに。



2003/12/18(麻雀の日) ぶーん

蝿がいる。
蝿がいるのです。
羽のある虫は大小かかわらずこわいです。
こわいもの知らずだからです。
目の中や、グロスたっぷりの唇にとびこんでくるからです。
ぶーんと音がすると、内心じたばたするのです。
でも倒せないから、出て行ってくれるのを待つしかないのです。
今も蝿はいるのです。



2003/12/17(飛行機の日) すれちがう

駅の近くを歩いていたら、
ものすごくはっきりと見覚えのある人とすれ違った。
でも誰なのかわからない。
どうして知ってるのかもよくわからない。
向こうはなんとも思ってなさそうだったけれど、
絶対どこかで会ったか話したかしたことのある人なのだ。
でも誰なのかわからない。
全然さっぱりわからない。
そんなはずないのに。
あぁ、きになる。



2003/12/16(電話の日) くつした

くつしたがまたやぶれた。
くつしたに穴があくときは何気ない。
くつしたは主張しない。
だから穴があき始めたことになかなか気づけない。
そうして広がった穴に気づいて、それが突然目に飛び込んでくると
ものすごい衝撃を受ける。
何故こんなになるまで気がつかなかったのだろうと。
何故両足とも大穴があいているのだろうと。
あまりにさりげない。



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